
「DTMで曲を作りたい!」という気持ちはあるのに、なかなか行動に移せないときってありますよね?
いわゆる
モチベーションが上がらない
やる気が出ない
てやつです。
で、やる気を出すために、いろいろな方法を試すと思うのですが、何をやっても一向にやる気が出ないってことないですか?
以前の僕もそうでした。
が、今はやる気やモチベーションでどうのこうの悩むことは、ほぼなくなりました。
なぜかというと、あるたったひとつの考え方を身につけることができたから。
今回はその考え方をご紹介します。
やる気は出さず、呼吸するように曲を作る
やる気を出そうとすることって、それ自体が疲れませんか?
音楽仲間と話したり、ライブに行ったり、本やブログを読んだりして刺激を受けると、一時的に興奮状態になってやる気がみなぎることはあります。
「今日からDTMでガンガン曲作ってやるぞ!」
って、めちゃめちゃテンション上がります。
でも、それって長続きしないんですよね。
最悪、翌日になるといつもと変わらない通常運転に戻ってたり。
大事なのは、
- やる気を出すことにフォーカスしない
- やる気を出すために頑張らない
ということ。
どうしてやる気を出したいのかというと、作曲に取り掛かりたいからですよね。
要するに、行動するという目的を達成するために、やる気を出そうとするんです。
でも、行動を起こすたび毎回毎回気合を入れてたら、どんどん精神的にすり減っていきますよね。
特に作曲のようなクリエイティブな作業は、ひらめき、アイデアが大事ですから、「やる気を出す」という余計なことにリソースを使ってしまっては、肝心なときに頭が働かない可能性だってあります。
なので、
「やる気は出さない!出そうとしない」ことが重要です。
じゃあ、やる気を出さずしてどうやって行動に結びつけるかというと、
呼吸をするように行動する
です。
これが前述した、僕が行動を起こす時に用いるたった一つの考え方です。
呼吸は誰しも無意識にやってますよね。
「息吸って、息吐いて」という一連の流れを意識的にやってると疲れるし、しんどいです。
息を吸って吐くのと同じ感覚をもって、何も構えずDTM機材に向かうことで、すーっと曲作りに入ることができます。
結果にコミットするから行動できなくなる
「どうせ曲を作るなら、ぜったいにいい曲に仕上げよう」と、結果にコミットしたくなるのは、DTMをやってる人なら当たり前の感情かもしれません。
もちろん、その気持ちは大事だと思います。
でも、曲を作り始める前から結果にコミットし過ぎてしまうと、なかなか行動に移すのが難しくなってしまいます。
おそらく「曲作りたいけど、行動に移せない」という人も、頭の中では色々構想を練ってると思うんですよね。
でも、頭の中だけ具体的な構想を考えているのであればまだしも、ただなんとなく答えの出ないことをグルグルと悩んでいるだけでは、いつまで経っても曲は作れません。
実際に曲を作る過程で初めてひらめくアイデアも少なくないです。
いやむしろ、曲を作りながら連想ゲーム的にアイデアが湧き出てくることの方が多いかもしれません。
いいアイデアが出てきた時は、自然にテンションややる気が上がりますよね。
そう、やる気は無理に出そうしなくても、ひらめきと同時に自然に出てきたりするんですよ。
巷でよく言われている「とりあえず行動を始めれば、やる気はあとからついてくる」の根拠もこれですね。
テストだと思えば気楽に行動できる
それでも、結果や先のことが気になってどうしても行動ができないという場合は、テストだと思って行動すると良いです。
テストといっても、学校のテストみたいな意味ではなく、実験というニュアンスです。
学校のテストだと捉えてしまうと、余計に緊張して動けなくなりますからね。
とにかく「全ての行動はテスト(実験)なんだ」というスタンスを持っていれば、「失敗したり上手くいかなくてもいいじゃないか!実験なんだから!むしろ上手くいかないやり方のデータが取れてラッキー!」
といったラクな考え方ができるようになります。
行動のフットワークが軽いので、どんどん行動できるし、同時に、行動した者だけが得られる経験やデータが、自分の中にどんどん蓄積されていきます。
そもそもとして、すべての行動が必ずしも良い成果を生むとは限りません。
例えば画家のピカソは生涯に2〜3万点、ゴッホは2000点ほどの絵を描いたと言われていますが、その多くは駄作というレッテルを貼られています。
音楽でいえば、あのモーツァルトも人生で描いたおよそ600曲のうち、有名な作品は一握りですよね。
音楽に詳しくない一般人でも知ってる作品に限定すると、もう数えるほどしかありません。
天才と言われる過去のアーティストがそうなのだから、なおさら、僕たちはどんどん曲を量産すべきではないでしょうか?
まとめ
- 行動をはじめるときは、結果にコミットしない
- 呼吸をするように行動をはじめる
- やる気を出すためにジタバタするのをやめる
あと、作曲する部屋にはテレビやゲームを置かないなど、他のことに誘惑されないような環境を作ることは大事だと思います。
最後に身もふたもないことを言ってしまいますが、そもそもDTMが楽しくないという場合は、やる気云々以前に、もっと自分にあうものを探すべきですね。
DTM機材をいじることは好きだけど、作曲自体は全然好きじゃないって人もいるはずですし。