僕はスマホが嫌いです。

いや、正直に言えばとても魅力的なツールだと思うのですが、それ故にかなり慎重な使い方をしないと、あっという間に人間をダメにしてしまう危険性を孕んでいる。できるだけ自分の生活から距離置きたい。そういう意味で、スマホというものが嫌いなのです。嫌いと言うより、嫌いになりたいという言い方をした方が適切かもしれませんが。

スマホが嫌いな理由の紹介と合わせて、スマホの弊害に気がついた人が意図的にスマホを嫌いになる方法についても考えていきましょう。

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スマホが嫌いな理由

僕がスマホが嫌いな理由をひとことで言うなら、何でもかんでもスマホに集約することに弊害を感じているからです。

ひと昔まえは考えられなかったことですが、今はスマホ1台あれば多くのことが可能になります。電話やメールはもちろん、音楽、映画(動画)、ゲーム、読書といった娯楽性の高いものを楽しむためのツールにもなれば、カメラ、カーナビ、地図、時刻表、インターネットの閲覧、電子マネーなども機能も備えています。様々なアプリを利用すれば、さらにできることを増やすことができます。

しかし、スマホひとつで何でもできるからと言って、全てをスマホに集約させても良いのでしょうか?

「スマホを失くしたり壊れたりしたら、その時点で何もできなくなる」というデメリットはもちろんありますが、ここで言いたいのはそういうことではありません。主に2点あります。

生活にメリハリがつけにくくなる

スマホ

スマホさえあれば、スマホが備えている機能はいつでも利用することができます。

スケジュールをチェックしたり、WEBでちょっとした調べ物をしたり、電車の時刻アプリで最終電車の時間をチェックしたりといった用途であれば問題ないでしょう。

問題なのは、ゲームやYouTube、動画配信サービス、SNSといった、無駄に時間を消費してしまいやすいメディアです。ちょっとした空き時間でもサッとスマホを取り出して楽しむことができる手軽さのせいで、特に目的が無いのにも関わらず、単なる娯楽としてダラダラとコンテンツを受動的に享受してしまうことはないでしょうか?

人間は本来ダラダラしたい生き物だと言われています。目の前にお手軽な娯楽があれば、ついついそれに走ってしまいがちです。生活からできるだけスマホを遠ざけることによって、無駄に時間を浪費することも避けられます。

センスを育てる機会を失う

音楽

僕は音楽が好きなので音楽の話になってしまいますが、スマホさえあれば今は世界中のありとあらゆる音楽を聴くことができます。Apple MusicやSpotify、Amazonミュージックなどの、音楽の定額配信サービスも一般化したことによって、この傾向にはさらに拍車がかかりました。

他の記事にも書いたのですが、僕は数年間Apple Musicのユーザーでしたが最近になって解約しました。なぜ解約したかと言うと、好みの音楽を探すために膨大な数の音楽をまるで聴き流すかのように聴いていることに気が付いたからです。

ある程度ひとつのジャンルを掘り下げて聴きまくると、だいたい好きなアーティストは固定化されてきます。それに伴って、音楽で心を動かされる機会も少なくなってきます。さらに音楽を楽しむためには、まだ自分に馴染みのない他のジャンルの音楽にジャンプする必要があるのですが、それにはちょっとした忍耐も必要です。自分に馴染みのない音楽は、最初は「よく分からない」という感想を抱くものです。良し悪しや好き嫌いが分かるようになるためには、そのジャンルの音楽特有の「聴き方の型」みたいなものを身につける必要があります。

特定のジャンルの「聴き方の型」を身につけるためには、よく分からなくても我慢して耳を傾ける能動的な聴き方が求められます。が、聴き放題の定額配信サービスはそのような聴き方をするのにはあまり向いていません。ひとつの音楽作品にじっくりと向き合うには、CDやダウンロードなどで音楽そのものを購入して自分のものにした方が「せっかく買ったのだから聴かないともったいない」という気持ちで音楽と対峙できるぶん好都合なのです。

これが定額配信となると、「なんかあんまり好みじゃないな」と感じたら次の曲にスキップしたくなるせいで、一つの作品と対峙する機会が奪われる気がします。つまり、様々なジャンルの音楽を楽しむ耳を育てる機会が奪われることになります。

これが、本見出しの「センスを育てる機会を失う」の意味です。

映画でも、「最初の1時間は忍耐を要するが、そのあとに劇的に面白くなってくる」という作品も少なくありません。クラシック音楽の交響曲でいうなら、第4楽章の本当の魅力は第1楽章を聴いていないと理解できない、ということと似ています。

ついつい弄りたくなる

スマホ

スマホって、なんか無意味についつい弄りたくなりませんか?

おそらく「何かしらの外部刺激(情報)が欲しい」という人間の欲求もあるでしょうし、単にスマホの画面をタッチしたりスワイプしたりする操作感が心地良いというのもあるかもしれません。そのまま何となくTwitterやゲームのアプリ、WEBブラウザを開いたが最後、「気がつけば数十分過ぎていた!」なんてことはないでしょうか?僕はしょっちゅうです。

そんな時間食い虫のスマホが嫌いです。

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スマホの良いところ

逆にスマホの良いところは、どこへでも持ち運べる携帯性の良さと多機能な点です。要するに非常に便利が良い。

ただ、こういった便利さは先にお伝えした僕がスマホが嫌いな理由と表裏一体であり、便利だからと言ってスマホにばかり依存した生活を送っていると、知らないうちにスマホに使われる人間になってしまいます。

僕は不用品を処分する際に、フリマサービスの「メルカリ」をよく利用するのですが、送料が安くて保証が付く「らくらくメルカリ便」は、スマホのアプリを介さないと利用できません。スマホがないとこのメリットは享受できないので、これも一応スマホの良いところと位置付けられるかもしれません。

スマホを嫌いになる方法

「スマホを嫌いになりたい」「スマホを嫌いになる方法を探してる」という方もいらっしゃるようです。スマホの弊害を実感しつつも、なかなかスマホと距離を置くことができないのでしょう。

僕が考える「スマホを嫌いになる方法」はシンプルです。正確に言うと、「スマホに興味がなくなる方法」です。というのも、「嫌い」ということは「好き」の裏返しですから、興味自体はあることになります。「嫌い」という状態だと、それはそれでスマホのことが頭から離れなくなります。

そうではなくて、「スマホに興味がなくなる」状態に持っていきましょう。具体的な方法は・・・

  • スマホが無くても不便にならないような生活環境を整える
  • スマホの存在を消す

この2つです。

スマホは言うなれば「何でも屋さん」です。スマホがなければできないことなんてほとんどないはず。音楽を聴くならコンポやポータブルオーディオ、写真はカメラ、ゲームはゲーム機、読書は紙の本、作曲やイラスト、画像加工などはパソコンといった具合に、それ専用の機材を用意しましょう。言うまでもなく、専用のものを使った方が体験や創作物のクオリティは高くなります。要するに、スマホに依存しなくても良いような環境を作るとことですね。そうすることで、自然とスマホを使う機会が減っていきますので、必然的にスマホの存在感も薄くなり、スマホに囚われる生活から抜け出すことができるはずです。

最後に

タイトルに「スマホが嫌いな理由。スマホを嫌いになる方法」と書きましたが、本文中にも書いたように、正確に表現すると「嫌い」ではなく「興味がない」です。

世の中の「スマホが嫌い」人たちも、本質的には「スマホに興味がない」「自分のライフスタイルにスマホは必要ない」という考えを持ってる方が多いのかなと思います。「携帯電話はガラケーで十分」「パソコンがあれば仕事ができるし、現代的生活にも困らない」「むしろ自分の生活にスマホが入り込む余地はない」と考えの方もいるでしょう。

よく「今時スマホを使わないなんて時代遅れ」とバカにする人がいますが、むしろ自分なりの哲学に基づいてあえてスマホを持たないという人は、一般大衆と距離を置くと言う意味で、意識が高い人(逆説的に使う悪い意味じゃないですよ)なのでしょう。

スマホの呪縛から抜け出したくても、現実問題として抜け出すことが難しくて悩んでいる、という人は意外と多いのかもしれません。

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