
いやあ、ここんところアニメのシュタインズゲートばっかり観てました。
元祖であるゲーム版のシュタインズゲートから、アニメ版のシュタインズゲート、劇場版の負荷領域のデジャヴ、そして現在放送中のシュタインズゲートゼロ。
一度み始めたらやめ時が分からなくなるほど、惹きつけられる作品ですね。
そして、このアニメの何が面白いのかというところも分かってきました。
シュタインズゲートの面白さと人気の理由とは?
最初にシュタインズゲートを知った時は、
- オタクくさい
- 気持ち悪い
- ネットスラングがムリ
- どうせ萌えアニメじゃないの?
という印象ばかりが先行してました。
じつは、アニメ版を知る以前にゲームの方も少しだけ触ったことがあるのですが、その時も同じように感じました。
ですが、今ではこれほど面白いアニメ作品はなかなかないと、自分の中での評価が180度変わっています。
なぜ面白いと思うようになったのか?
その理由を少し考えてみました。
愛をテーマにした普遍的な人間ドラマ
シュタインズゲートの面白さは色々あるのですが、ひとくくりで言ってしまうと「愛をテーマにした普遍的な人間ドラマがある」ということでしょう。
愛をテーマにした人間ドラマ。
なんの新鮮味もないありがちなテーマですよね。
しかし、やはり人が大きな感動を覚える作品には、映画にしろ舞台にしろテレビドラマにしろ音楽にしろ、愛というテーマは外せないのだと思います。
愛をテーマにしつつも、思いがけない独自の切り口で表現しているのが、シュタインズゲートの魅力の根幹にあると思います。
視聴者をあっと驚かせる仕掛け
タイムトラベルやタイムリープといったタイムパラドックス要素を取り入れた作品には、必然的に観ていてハッとするような仕掛けが施されることになります。
さらにシュタインズゲートでは世界線移動やDメールといった要素が複合的に絡んでくるため、より驚きポイントが多くなっています。
そういった要素がシュタインズゲートが飽きにくく、何度でも見返したくなるアニメ作品に貢献しているのではないでしょうか?
逆に言えば、自分の中で情報を整理しながら観ないとついていけなくなるんですけどね。
主人公の岡部倫太郎に感情移入してしまう
シュタインズゲートの主人公である岡部倫太郎。
岡部は中二病キャラ全開であるため、普段こういったアニメを観ない人は拒絶感を覚えてしまうかもしれません。
僕もそうでした。
しかし、ストーリーを追っていくについれ、なぜ岡部が中二病キャラを演じるようになったのかが暗喩的に明らかになっていくのです。
そこにあるのは、幼馴染のまゆりに対する愛。
やっぱり愛なんですね。
岡部のキャラやマユリに対する態度は、照れ隠しや優しさなんです。
元来真面目な性格の岡部が、ある意味道化的な言動をせざるを得ない理由を知ると、深く共感せずにはいられません。
次々に登場するパラドックスを紐解いていく快感
シュタインズゲートの大きなストーリーの流れとして、前半は日常系、中盤あたりから一気にシリアスな展開になります。
これはシュタインズゲートと続編のシュタインズゲートゼロに共通しています。
その中盤あたりからの岡部倫太郎の言うところの「違和感」や謎が怒涛のように押し寄せてきます。
この論理的矛盾=パラドックスを岡部倫太郎とともに紐解いていくのが快感。
アニメ作品でありながらも、ゲーム性を感じさせてくれます。
余談ですが、ゲーム版のシュタインズゲートは一旦エンディングを迎えた後、さらにもっと良いエンディングを迎えるために、プレイヤーはゲームのロードとセーブを繰り返すことになります。
プレイヤー自身がシュタインズゲートの世界の時間軸を自発的に移動するのです。
つまり、ゲームとリアルがリンクしている。
このプレイ体験こそが、過去を何度もやり直す岡部の行動と重なってしまうんですね。
まるで自分が岡部倫太郎になったように錯覚してしまいます。
本当に良くできてる。
張り巡らされたを伏線を回収した時の快感
さきほども書いたように、シュタインズゲートでは主に前半の部分にストーリーの肝となる伏線が大量に張り巡らされています。
この伏線がストーリー展開に大きく影響してくるんですね。
そして、この伏線がうまく回収された時の快感といったらないです。
「ああ!そういうことだったのね!」と、膝の一つでもたたきたくなるというもの。
リプレイを促す要素でもあります。
キャラが気持ち悪い?いやいや、めっちゃ魅力的だわ
僕がシュタインズゲートに出会ったのはゲーム版が最初です。
当時はアニメなんてほとんど観なかったし、興味もありませんでした。
体験版でちょっとプレイしてみたこともあったのですが、絵やオタク用語なんかが受け入れられず、それ以上遊ぶ気になれませんでした。
たぶん、僕と同じような感覚の人も多いと思います。
でも、その感情をちょっと我慢しても観続ける価値のあるアニメだと、今ではハッキリ断言できます。
当時の僕はただのヲタク向け萌えアニメゲームだとばかり思っていたんですね。
可愛い女の子のキャラやヲタク文化が好きな人が遊ぶ、あまりゲーム性のない萌えるだけの作品なんだろうと。
今思うと偏見も甚だしいですが。
ゲーム性もほとんどなくて、基本的にテキストを送っていくだけ。
「選択肢でストーリーが分岐する」といったサウンドノベル系に必須な要素も、中盤まではほとんどありません。
なので、ゲーム序盤の数時間はひたすらテキストを読んで、ほぼ1枚絵にあてられた声優さんのセリフを聞くだけになってしまいます。
「これ、ゲームじゃないじゃん!」
とイライラしたのを覚えています。
しかし、それは大きな思い違いでした。
乱暴に言ってしまえば、シュタインズゲートはゲーム性は皆無かもしれません。
でも、シュタインズゲートは感情移入して世界に入り込んでナンボの作品なんですよね。
というか、感情移入せざるを得ない。
そうやっているうちに徐々に、岡部倫太郎、紅莉栖、音羽、まゆり、ダル、るか、フェイリスといったキャラに非常に愛着が出てくるのです。
この僕がアニメの登場キャラの名前を覚えてるのだから大したもんですよ。!笑
他はというと、ドラえもんとかクレヨンしんちゃんとかしか言えないですから。
ハマって観たアニメはいくつかあるのに、名前なんて全然思い出せません。
つい先日観た「リライフ」のキャラの名前も、今パッと思い出すことができないほど。
それだけ僕がシュタインズゲートにどっぷりハマって楽しんでいるということなんです。
シュタインズゲートはどれから観ればいいの?
アニメ版のシュタインズゲートは現在3つの作品が発表されています。
- STEINS;GATE(TVシリーズ)
- 劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ
- シュタインズ・ゲート ゼロ(TVシリーズ)
「どれから観ればいいの?」と迷ってる方も多いようですが、間違い無く言えるのは
STEINS;GATE(TVシリーズ)から観ましょう。
ってことです。
全てのストーリーは、最初のオリジナルシリーズである「STEINS;GATE」がベースになっているため、おそらく他の作品から観てもシュタインズゲートの魅力が充分に伝わってこない可能性が高いです。
これはゲーム版のシュタインズゲートも同じで、1作目から遊びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
感情の赴くままに書いてしまったので、「こいつ何いってんだ?」って思われるような意味不明な部分もあったかもしれませんね。
それほど僕にとって熱中できるアニメなんですよ、シュタインズゲートって。
そもそも僕はそれほどアニメに詳しいわけではありません。
アニメより断然映画派です。(といっても数は多くないですが)。
オタク文化からは遠く離れた世界に住んでいた僕でさえ、自分でびっくりするほどハマってしまったアニメがシュタインズゲートなんです。
というか、オタクとか萌えといった要素は、シュタインズゲートでは二次的な魅力を担う要素でしかないですね。
この作品の本質は、やはり愛をテーマにした人間ドラマです。
食わず嫌いしている人にも、ぜひ頑張って見てもらいたいですね。
シュタインズゲートは、それだけの価値のある作品だと思っています。
アマゾンプライム会員の方は無料で観れますので、興味のなかった方も一度トライしてみてはいかがでしょうか?