
TVアニメ シュタインズゲートの新シリーズ「シュタインズゲートゼロ」が2018年4月から放送開始されましたね。
僕はテレビを持っていないのですが、さいわいAmazonビデオでも配信されているので観ることができています(ちなみにAmazon Prime会員は誰でも無料で観れます)。
今でこそ楽しめてるシュタインズゲートシリーズですが、オリジナルのゲーム版を遊んだときは「退屈でつまらないな」「何が面白いんだろ?」って思ってました。
そこで、なぜシュタインズゲートがつまらないと感じていたのか?なぜ今は楽しめているのか?という部分についてお話ししたいと思います。
ゲーム性がなく「これゲームじゃないじゃん」感がすごかった
シュタインズゲートをつまらないと感じる(感じていた)理由はいくつかありますが、一番大きかったのがこれです。
サウンドノベルというジャンルのゲームがあることは知っていましたし、「かまいたちの夜」や「弟切草」といった大人気作品があるのも知っていました。
でも、シュタインズゲートは僕の知ってたサウンドノベルじゃなかったんです。
なぜかというと、物語の分岐点となる会話や行動の選択肢が皆無だったんですね。ケータイを操作したり情報を参照したりといった行動はできるものの、基本的にはボイスのついた文章をひたすら読み進めるだけ。
自分の選択次第でストーリーが変化したり、ハッピーエンドやバッドエンドが豊富に用意されているというのがサウンドノベルだと思ってた僕には、シュタインズゲートの1本道感は苦痛でしかありませんでした。
ボタン押すだけの作業がストレスでしかなかった
サウンドノベルというジャンルのゲームは、基本的にボタンを押してページめくりをするものがほとんどですよね。
で、そのページ送りするためにボタンを押す作業が辛いわけです。
なにせシュタインズゲートにおいて1度に表示される文章は1~3行ほどですから、頻繁にボタンをポチポチ押さないと先に進めないのです。
辛いのを通り越してストレスです。
現在はAndroidやiOSでもシュタインズゲートを遊べますが、これをプレイして初めてセリフをautoで遅れることに気がつきましたよ(笑)。
というわけで無知だった僕が悪いのですが。
オタクくさい絵、セリフ、ボイスが受け付けなかった
萌えキャラとか美少女系のゲームには全く興味がないどころか、むしろ毛嫌いするタイプの人間だったので、もちろんシュタインズゲートも素直には受け入れられませんでした。
今考えると、萌えキャラはいるにはいるけど、俗にいうような美少女ゲームとは違いますし、シュタインズゲートの本質はやっぱそこではないんですよね。
でも、第一印象がそんな感じなので、抵抗感があったのは事実です。
とはいえ、只者ではない感じが漂っていたのも事実で、「なんかキモいけど、もしかすると超面白い部分もあるかもしれないから、試しに遊んでみよう」ってな感じで体験版をプレイしました。
最終的にはシュタインズゲートの魅力にハマり、萌えキャラにも以前ほど抵抗感はなくなったんですけどね。やっぱり何事も食わず嫌いしてると視野が狭くなりますね。
ストーリーが少し複雑で理解できない
タイムリープものの宿命ではありますが、ストーリーをしっかり理解しながら観ていかないと、内容が全然理解できないという状態に陥ります。
ゲーム版にしろアニメ版にしろ、パッと見は軽い内容に見えてしまうこともあり、なんとなくグイグイと先に進めてしまいたい気持ちになりがちかもしれません。
でも本質的には重厚なストーリー展開があり、未来や過去、別のα世界線やβ世界線といったまったく違う世界線にまたがって展開するため、常に集中しておかないと置いてけぼりになってしまう可能性があるのです。
同じような印象を受けた作品として「ひぐらしのなく頃に」があります。「ひぐらしのなく頃に」は”パラレルワールド”を主軸とした作品で、シュタインズゲートの”世界線”と共通しています。
要するにストーリーの流れそのものが時間や時空を超越しているわけで、それが理解しにくさに繋がっているんですね。
シュタインズゲートを楽しめるようになった理由
好きじゃなかったシュタインズゲートを楽しめるようになった理由は、やっぱり高く評価されているストーリーでしょう。
今さらここで語る必要は無いので書きませんが、よく言われているようにストーリーの序盤は正直退屈で、ここでつまらないと判断して離脱してしまう人も多いのかなと。
中盤からそれはそれは劇的に面白くなっていくのですが、かといって中盤から観ても意味がわからないですよね。
序盤に大事な伏線が描かれているため、シュタインズゲートを楽しむためには必ず観ておく必要があるのです。
要するに、シュタインズゲートをつまらないと感じている人でも、まずは中盤までは我慢して観て(遊んで)くださいってことです。笑
これはゲーム版もアニメ版も同じです。
序盤から面白いアニメには無い、異次元の面白さと衝撃を味わえるのが、シュタインズゲートの醍醐味ですから。