ロジャーテイラーといえば、言わずと知れたクイーンのドラム&ヴォーカル(デュランデュランのドラマーとは同姓同名)。

ですが、際立ったルックスの良さと特徴的なハイトーンヴォーカルをも持ち合わせているせいか、あまりドラマーとしての側面をピックアップされることが少ないように思います。

ロジャーは個人的に好きなドラマーの1人なので、もっとドラマーとしての彼にスポットを当てて欲しい。

そういうわけで、ロジャーのドラムの特徴や、テクニック的にどうなのか?という観点で語ってみたいと思います。

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ロジャーテイラーのドラムテクニックはむしろ上手い部類

ロジャーのドラムは下手だと言われることがあります。

よく「ロジャーのドラムはバタバタしている」と表現されることがありますが、まあそれは間違いではなくて、ピッチが低くサスティーンの短いタムを多用するからそういうサウンドになってるんですね。

なので、「バタバタ=下手」という理論は間違ってます。

ロジャーのドラムはテクニック的観点からみると、とりわけ高度なことはしていません。

というのも、そもそもテクニック追求型のドラマーではなく、クイーンの音楽の世界観をどのようにしてドラムで表現するか?という部分に重きを置いているように感じます。

もしクイーンのドラマーがロジャーじゃなかったら、まったく違ったアプローチをとっていただろうし、そうするとクイーンの音楽性も少なからず違っていたはずです。

そういった意味で、ロジャーは「クイーンの世界観をより魅力的に表現できる上手いドラマー」ということができるでしょう。

 

単純なテクニックの観点で見ても、ロジャーは上手い部類に入ります。

決して下手ではありません。

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ロジャーのドラムの特徴

ロジャーのドラムは、ハイハットの使い方、タム回し、サウンドが特徴的ですね。

ハイハットでスネアのサスティーンを作る

曲にもよるのですが、スネアでバックビートを叩くのと同時に、ハイハットをオープンにすることが多々あります。

具体的には、スネアをショットすると同時にハイハットを16分音符の間だけオープンにして、次の拍に行く前にクローズするというものです。

これにより、80年代に流行するスネアのゲートリバーブに似た効果が得られますし、普通にスネアだけを叩くのとはまた違った”キレ”が出てきます。

ちょっとしたことですが、これをやるかやらないかで、楽曲の印象が大きく変わってきますね。

このプレイが癖なのか意図的なのかは分かりませんが(おそらくどちらもだと思われる)、ロジャーテイラーのドラムを特徴づけているひとつの要素です。

余談ですが、ビートルズ後期のリンゴ・スターも似たような演奏をやっており、「Let It Be」「Dig A Pony」「I Me Mine」や、リンゴが全面的に参加しているジョン・レノンのソロアルバム「John Lennon/Plastic Ono Band)(邦題:ジョンの魂)」でも、前述のような叩き方を聴くことができます。

ただしリンゴの場合は、次の拍の頭でハットをクローズにします。

ハイハットで抑揚をつける

一般的なハイハットの演奏方法では、オープンとクローズをきっちり使い分けることが多いかと思います。

ロジャーも割とその辺はメリハリをつけて演奏するタイプなのですが、例えば「Don’t Stop Me Now」などでは、特に脈略なくオープン(ハーフオープン)にしたりクローズにしたりを繰り返します。

こういった一聴するとルーズでご法度的な演奏も、楽曲を表情豊かにしてくれるんですね。

タムタムを多用する

あくまで比率の話ですが、ロジャーはタムをメインとしたフィルを作ることが多いです。

ドラムソロの時も、シンバルやハイハットをメインとした洗練された都会的な演奏はほとんどやりません。

いかにもロックドラマー的な、ダイナミックな演奏を好みます。

チューニングピッチの低さともあいまって、重低音が強調された男らしいサウンドになっています。

これが一部の人たちから「バタバタとしたドラム」と揶揄される原因でもあるんですけどね。

まとめ

というわけで、ロジャーテイラーは意外と個性的でテクニック的にも上手いドラマーだということがお分かりいただけたでしょうか?

それに加えて、聖歌隊で鍛えられたハスキー&ハイトーンヴォーカルの持ち主であり、「 I’m In Love With My Car」「The Loser In the End」「RADIO GAGA」「輝ける日々」といったヒット曲、人気曲を作曲したソングライターでもあり、ルックスも抜群。

そう考えると、ロジャー・テイラーってなかなか稀有な存在ですよね。

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