
創造することは思い出すことに似ている
DAWで作曲中、いくらパソコンに向かってても全くアイデアが出てこないことってありませんか?
今回はそんなインプットとアウトプットのお話です。
茂木健一郎さんの講義の音声をYoutubeでいくつか聴いたのですが、作曲にもそのまま当てはまるだろうなという考え方があったのでご紹介します。
ロジャー・ペンローズ(イギリスの数学者)の説
何かを思い出すのは過去(昔)のことであり、創造することは未来に向けて何かを作っていること。過去と未来で時間軸的には逆だと思いがち。
もうちょっとで証明できそうな数学の定理を考えている時は、ど忘れしてしまった友達の名前を思い出すことに似ている。
このように、「答えが出てこないんだけど、答えを知っていることだけは分かっている」ことをFeeling of Knowingという。略してFOK。
「新しいことを生み出すことと、過去のことを思い出すことは共通してる」というのがペンローズの説。
詳しくは動画の音声を聴いていただいた方が早いですね。
作曲という観点で聴くと面白いです。
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音楽を聴かない人に作曲はできない
以前の記事で、スティーヴン・キングの著書「書くことについて」から「小説家になるためにはたくさん読んでたくさん書け」という趣旨の部分を引用しましたが、今回のテーマもこれと似てますね。
これまでにどれだけ音楽を聴いてきたかが、そのまま作曲の引き出しやセンスに影響してくるのだと思います。
「センスは知識からはじまる」という本でも同様のことが述べられていました。
何かを創造したとき、それは完全なオリジナルだということはあり得なくて、自分に蓄積された記憶を組み合わせた場合であることがほとんど。
むしろ、記憶そのものを自分のオリジナルな閃きだと勘違いして、世に出してしまうことだってあるかもしれない。
蓄積するしかない
曲を作ってる人だと「自分が作ったこの曲のこの部分は、あのアーティストのあの曲から拝借してるな」って部分が少なからずあるんじゃないでしょうか。
そして、作曲ってそんなもんですよね。
だからやっぱり、いろんなジャンルの音楽を広く深く聴き込むことが大事なんじゃないかなってあらためて思います。
なかなか時間が必要ですけどね。
とりあえず僕も、なんとなくSNSとかを見てる時間を音楽鑑賞に当てることにしよう。