
今回はStudio Oneでコード進行を管理しようというお話です。Cubaseのコードパッド的な使い方も。
2018年5月に登場したStudio One 4で、コードトラック機能が搭載されました!
よって、Studio One 4を使えばこちらの記事で紹介している手法は不要です。
Cubaseは多機能、 Studio Oneはワークフロー重視で硬派
Cubaseにはコード進行を作成するにあたって便利な機能が搭載されています。
自動でコードを押さえてくれるコードパッドや、次に続くコード進行を提案してくれるコードアシストなど。
便利そうだなあと思う反面、コードの理論とか知らなくてもそれっぽいコード進行が作れちゃいそうで、機械に頼りきってしまうかもという怖さもあります。
音楽作る側の人間としては、コード進行などの音楽理論やジャンルごとのパターンなどは体に身につけておきたいというのもありますし。
そういうカンタン作曲機能みたいなのをStudio Oneは意図的に付けてない感じがお硬い感じで好きです。
おかげで比較的動作が軽く、GUIもシンプルに保たれてるのだと思います。
便利なCubaseのコードトラック
Cubaseの機能の一つである、コード進行を表示する「コードトラック」はとても便利そうですね。
紙やパソコンのメモパッドに書き留めておいても良いんですが、DAWのタイムラインの流れに沿ってコードネームが目視できる方が絶対楽ですよね。
Studio One上でCubaseみたいなコードトラックを作って作業していらっしゃる方の画像をツイッターで拝見して、これは便利そうだなと思ったので僕もやってみました。
やり方は簡単なんですが、ある意味盲点でした。なんで気がつかなかったんだろうって感じ。
Studio One版、コードトラックの作り方
次の通りです。
1.インストゥルメントトラックを作り、動作の軽い鍵盤系の音源を立ち上げます。
音色はなんでもいいんですが、綺麗に和音が聴きとれるエレピなんかが良いかもです。
2.トラックの名前はコードトラックだということが分かるように「Chords」などと入れておきす。
3.上記画像のようにタイムライン上にイベントを作り、イベント名をコードネームに書き換えます。
イベントのリネームは、インスペクターの下部のここから。矢印キーで前後のイベントに送れます
4.各イベントごとにピアノロールでコードを打ち込みます。
分かりやすいように、コードの転回はせずに、順番通りに堆積しています。
以上です。
実際は鍵盤でコード進行を弾いた後に、イベントをコードごとに分割してリネームした方が速いです。
コードネームだけ分かればいいという場合は、コードトラックにイベント作ってリネームするだけなのでさらに簡単。
応用編 Cubaseのコードパット的な使い方も可能
同じようなことは他のDAWでも可能だと思うのですが、Studio Oneの場合はCubaseのコードパッド的な使い方も可能で、Studio Oneの売りであるスクラッチパッドにコードのイベントをストックしておいて、メインのタイムラインに自由に並び替えて進行を考えてみるということもできます。
使う場面があるのかは微妙ですが、鍵盤が無い場合はやってみても面白いかも。
コード素材を自力で用意しないといけないので、Cubaseの同機能と違って、ある程度分かってる人にしか使えないかもしれませんが。。
最後に
簡単なコード進行であれば必要はないのかもしれないですが、複雑になってくると自分でもこんがらがってしまうので、Studio Oneでもこういった使い方ができるのは助かります。
コードトラックを作っておくと、メモなどと見比べる手間もなくなり、煩わしさが軽減されます。これからも活用していきたいです。
コードの綴りが違いますよ
あれ?Chordじゃありませんでしたっけ?