
前回の記事で「アイデア満載!サントラ、BGMの作曲法」をご紹介しました。
そして、その続編がさっそく手元に届きました。
「つくれるサントラ、BGM / 岡素世 編著」紹介
前作より一回り大きいサイズ。
ページ数はどちらも110Pと同じで、今回はCDがついてきます!
前作と同じく、詳細な目次が本書の内容を端的に表しているので、今回も目次を一気に載せてみます。
(序章は基本的な音楽の理論や知識なので割愛します)
第1章 アニメ、ゲーム等の日常とかけ離れたBGM
1-1 お城の中で静かに目覚めるドラキュラ
- この曲の場面想定
- 低音の刻み
- ♭VI番目のコード
- ダブル・ドミナント
1-2 ここはどこ!?宇宙、カオス、不思議空間
- Keyについて縛られない
- 音色について
1-3 正義の味方! 戦隊ヒーロー
- 決めのモティーフを作る
- 使用スケールとコード進行
- モティーフの活用で曲に統一感を
1-4 手に汗握る「戦い」
- 主和音から出発しない
- クラシカルタイプの楽器編成にする
1-5 世界を我が手に
- スケールとコードを合わせる
- ブルー・ノート・スケール
- やっぱりリズムも重要
- ディミニッシュで代理する
1-6 まだ見ぬ世界へ、果てなく続く冒険の旅
- オススメの音色
- ハープにリアルさを出そう!
1-7 時間がゆっくり流れるのどかな街
- 木管楽器で「ほっ」とする感じを
- サブドミナント・マイナーを使おう
- メロディについて
1-8 「これが目に入らぬか!?」時代劇を彷彿させるBGM
- トランペットでメロディを
- 元気の良さを16ビートで
- ダブル・ドミナントの裏コード
第2章 現実的なBGM(日常系)
2-1 憩いの空間で優雅な午後を オシャレなカフェ
- この曲の場面想定
- テンション・コードでオシャレ感を演出
- テンション・コードを確認
- テンションとコードの使い方
- ドミナント・セブンスで使えるスケール
2-2 アダルトな雰囲気が漂う都会のBar
- この曲の場面想定
- オルタード・テンションを使う
- ブルー・ノート・スケール
- 「オシャレなカフェ曲」との違い まとめ
- 3連系のリズム
2-3 プレゼントはもう決めた?聖なる夜のクリスマス!
- リズムと音色で場面を決定づける
- 淡々としたループのコード進行
- 平行移動で転調と見せかける
2-4 今日はお休み!テーマ・パークで楽しい1日
- この曲の場面想定
- 可愛くてトリルが可能な楽器
- 楽器ごとのアレンジ
- 様々な転調
2-5 心と身体をリフレッシュ 癒しを感じられるお店
- この曲の場面想定
- メロディ、モティーフについて
- 楽器、Keyについて
- リズムについて
- 3拍子、3連符の効能
2-6 都会の夜景をバックに走る夜のハイウェイ
- この曲の場面想定
- リズム隊でノリを出す
- ドリアン・スケールを使う
- 5小節目以降の解説
- 調整をぼかしてみよう
2-7 現代的、未来的!? IT、ロボットを彷彿させる音
- この曲の場面想定
- この曲のポイント
2-8 嬉しいできごと!「喜び」
- この曲のポイント
2-9 今日の晩ご飯は何にしよう?スーパーでのお買い物♪
- スーパーをイメージさせるサウンドとは!?
- 明るくコミカルなイメージを作る
- コード進行は規則正しく
2-10 トリック・オア・トリート!ハロウィンの夜
- ハロウィンサウンドの特徴
- 音色について
- ♭5thを使おう
第3章 その地域ごとの良さがある ワールド・ミュージック
3-1 アイルランドを感じられるケルト音楽
- この曲のポイント
3-2 ラテンの音楽① 心地よく癒される「ボサノバ」
- よく使われる音色
- ボサノバ特有のリズム
3-3 ラテンの音楽② 情熱的で力強い「タンゴ」
- 拍子について
- 音色について
- ドミナント、トニックを強調
第4章 音色による印象の違い、アレンジの解説
- オーケストラのブラス・セクション
- ポップスの現場でのブラス・セクション
- クラリネット
- フルート+ピッコロ+グロッケンシュピール
- エレキ・ギター
- ピアノ
- ゲーム系
- デジタル・サウンド
内容は前作とそれほど重複しない
前作の「サントラ、BGMの作曲法」と今回の「つくれるサントラ、BGM」の内容はそれほど重複してないので、両方買っても大丈夫です。
扱うテーマが同じでも切り口が違っていますし、もちろんサンプル曲は別のものが用意されています。
CDが付属しているのが良いですね。
前作のサンプル曲は譜面を実際にDAWなどに打ち込むか、脳内で再生する必要がありましたので。
一応、基礎的な音楽理論の解説もありますが、初心者がいきなり手を出す本としてはレベルが高く、サントラやBGM系の作曲を目指すのであっても、まずは普通のポップス系の音楽が作れるレベルのコード理論などの習得は必須ですね。
余談ですが、Amazonプライム会員特典のPrimeビデオがそれなりに充実してきたのでHuluから乗り換えました。
数年ぶりにプライム会員になりましたが、たまに映画とかアニメなんかを観るならすごいお得ですね。