自分専用のマイクが必要な理由

歌が上手くなることと、自分のマイクを買うことは一見関係ないように思えます。

マイクなんてどこのスタジオやライブハウスにも置いてあるし、カラオケにだってあります。では、なぜマイマイクが必要なのでしょうか。

ひとくちにマイクといっても、種類や製品によって様々な性格を持っています。

自分の口もとからマイクまでの距離や角度が同じでも、マイクが違えば実際にスピーカーから出てくる声の聴こえ方も違ってきます。

例えば、マイクに向かって大きくシャウトして歌った時、マイクの持ち方が全く同じでも、片方のマイクでは音が割れてしまったりする現象が起こります。

自分の声を意図したサウンドや音量で客席に伝えるのもヴォーカリストの役目ですので、「マイクをこういう風に使えば出音はこんな感じで聴こえる」という基準を知ることがまず大事です。

ヴォーカリストにとってのマイクはひとつの楽器であり、ただ単に声を拾って大きくするだけの道具ではないんですね。

 

基準が分かればどんなマイクにも即座に対応できるようになる

ひとつのマイクの使い方が体感的に理解できれば、趣向性の異なる別のマイクを使う場合にも、少し歌ってみるだけで適切な距離感や使い方などが分かるようになります。

 

「これ以上マイクから離れると低音が聴こえなくなるな」とか「水平に持った方が声がよく通る」などといったことが、経験則として身についていきます。

そうすると、爆音で声が割れて客席に不快な音が流れるなどといった事故も減らせます。

 

マイクを使いなれてない人に多いのが音量の差がありすぎて聞き取りづらいという状態。
いわゆる、「ダイナミクスレンジ」が大きすぎるのです。

小さく歌うところが小さすぎてバックの演奏にかき消されていたり、大きく歌うところが大きすぎてスピーカーからの出音が割れてるっていうのがよくありがちです。

マイクを通ってスピーカーから出る自分の声を意識してないことに原因があります。

マイマイクを使った練習方法

マイクの購入

まずは自分専用のマイクを購入するなどして手に入れましょう。

ボーカル用マイクとして定番なのはSHUREというメーカーのSM58というモデルです。



比較的安価ながら丈夫で高品質。

プロも頻繁に活用していてとても人気があります。

ライブハウスやリハーサルスタジオには必ずといっていいほどSM58が常備してあります。

業界スタンダードかつ長く使えますので、最初の1本としてもおすすめです。

 

ヘッドフォンで直に聴けるようにする

マイクを手に入れたら、入力された音声をヘッドフォンで聴ける環境を作りましょう。

マイク入力端子とヘッドフォン出力端子がある機器であれば何でも良いのですが、
パソコンと接続して使うオーディオインターフェイスなどの機材を持ってなければ、とりあえずはミキサーを手に入れるのが価格的にも良いと思います。



マイクケーブルも忘れずに。

ケーブルの端子はXLRまとめのものが一般的です。

具体的な練習方法

ヘッドフォンでモニターしながらマイクに向かって歌ってみると、マイクからの距離や角度によって、声の聞こえ方が大きく変わってくるのがよくわかります。

 

まず注意すべきポイントは音量感

曲調などによって激しくシャウトしながら歌ったり、またある部分では囁くようなウイスパーボイスで歌うべき曲もあります。

特に、一曲の中で感情表現豊かに歌うような曲は、歌い手のボリュームが大きくなったり小さくなったりします。

それは問題ないのですが、大きな歌声も抑えた歌声も、聞いてる人に届けるためにはなるべく一定の音量をキープしていないと聴きづらくなります。

あくまでヴォーカルの表現としての音の大小であって、マイクを通してリスナーへ届ける音については聴き取りやすさを優先すべきです。

 

もう一点はマイクの位置

口元に対してマイクが鼻側にあるか顎側にあるかで、音質が変わってきます。

基本的に少し鼻側に寄せた方がいい感じに聞こえます。

マイクに近寄ると低音をよく拾えるようになり、マイクからある一定の距離を開けると、低音感が薄くなる箇所があります。

また、さらに離れると高音域も減衰して、遠くで歌ってるようなサウンドになります。

この辺りの距離感はマイクの性質によって変わってきます。

 

まとめ

マイクの使い方を意識すると、聞こえ方もかなり違ってきます。

逆に言えば、いくら歌がうまくても適切なマイクの使い方を知らなければ、雑音にしか聞こえなかったりします。

極論ですが、あながちありえない話でもなく、知り合いに歌の上手な女性ヴォーカルさんがいましたが、ライブを聴きに行ったらずっとキンキン鳴っててまともに聴けませんでした。

マイクの使い方さえ知っていればこういうことにはならなかったはず。

あまりマイクの使い方に関心がなかった方は、ぜひ参考にしてみてください。


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