
僕が敬愛するポール・マッカートニーの新曲「I Don’t Know」が先日公開されました。
ポールの新曲としては前作のアルバム「New」以来で、今年2018年の9月7日には、ニューアルバム「エジプト・ステーション」がリリースされることも決まったようです。
「I Don’t Know」は「エジプト・ステーション」からの先行シングルという形ですね。
で、この「I Don’t Know」は個人的にとても好きな感じの曲で、とても気に入りました。
どういった点が気に入ったのかなどの感想を書いてみます。
ポール・マッカートニー「I Don’t Know」を気に入った理由
ポールらしい美しいメロディが帰ってきた
前作の「New」は来日公演とも合間ってかなり話題になりましたが、正直言って個人的にはイマイチでした。
いや、それなりに良いアルバムだったとは思うんですよ。
「Alligator」「On My Way To Work」「Hosanna」「I Can Bet」「Looking At Her」とか好きな曲もあるし。
でも、僕が「New」で不足に感じてたのはポールらしいメロディなんですよね。
今回の新曲「I Don’t Know」には、多くのポールファンが求めているであろうポールらしいメロディが帰ってきたことが、まず嬉しかった。
ポールによるドラム演奏が何気に凄い
クレジットがわからないので憶測ですが、おそらく「I Don’t Know」のドラムはポール本人によるものだと思います。
チューニングが低くてスナッピーが強調されたスネアの音色や、ハイハットの微妙な加減がポールのドラムのそれなんですよね。
ポールのドラムは派手さはないもののとても味わい深く、本当にセンスいい。
裏に入るハイハットは別録かな?
もともとポールが8ビートを叩くときのハイハットはこういったニュアンスがあるので、あとで強調したのかもしれません。
いずれにしろクリエイティヴな演奏だと思うし、アクセントとして効果的に曲を彩っています。
「I Don’t Know」自体も、おそらくすべてポールによる演奏なのではないでしょうか。
ポールが一人で全ての楽器を担当した、2005年の名作アルバム「chaos and creation in the backyard」とサウンドの質感がそっくりです。
否が応でもニューアルバムに期待せずにはいられないってもんですよ。
枯れたポールのボーカルもまた良し
ポールもすでに76歳。
2013年の前作「New」の時もかなり声の衰えを感じさせられましたが、今回はさらに枯れています。
しかし、なぜか前作で感じていた不安定さが減退して、比較的聴きやすい印象を持ちました。
メロディがスッと入ってくるし、枯れた声を逆に利用しようと思ったかどうかは知らないけれど、あえて息遣いを強調して曲に情感を込めようという意思も感じられます。
「エジプト・ステーション」が待ち遠しい
前述したように、「I Don’t Know」のサウンドの質感が「chaos and creation in the backyard」とそっくりなので、「エジプト・ステーション」も同様に非常にパーソナルな作風になるのではないかとワクワクしています。
秋のリリースを期待して待ちたいと思います。
Youtubeでポールのカバーなどもやってます。