
プログラマーの供給が圧倒的に足りていないといわれている昨今、プログラミングを学びたいという人が増えているようです。
プログラミングの初心者は、まずはHTMLとCSSから入門するのが良いと言われています。
比較的簡単に習得できるからです。
正確にいうと、HTMLとCSSはプログラミング言語ではなく、「マークアップ言語」なのですが、ウェブサイトやウェブアプリを作る際には、必ず必要となってくる言語。
今回は僕がHTMLやCSSを習得する上でとても役にたった「「HTML&CSS&Webデザインが1冊できちんと身につく本」」という本をレビューします。
チュートリアル形式で理解しやすい
「HTML&CSS&Webデザインが1冊できちんと身につく本」は、ただの入門書ではありません。
チュートリアル形式になっており、基礎中の基礎からステップバイステップで学習できるように作られています。
最終的には1つのサイトが完成します。
入門書によくあるのが、教科書的にひたすらズラッと情報が羅列されている本。
そういった本って、「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」ってなりがちですが、この本は最低限の知識を学んだあとは、実践的に手を動かしていきます。
アクションに対して必ずフィードバックがあるので、楽しく進めていけます。
また、「なぜそのコードを書く必要があるのか?」ということが最初に提起されるため、「今何をやってるんだろう?」ってことにもなりにくい。
痒い所に手が届く
学習を進めていくうちに、多かれ少なかれ「あれ?これってどういうこと?」と疑問が湧いてきます。
この本ではそこらへんのフォローがしっかりしていて、「これについては◯ページで詳しく説明しています」などといった、的確な注釈が随所に入っているおかげで、あまり躓かずに学習を進めることができました。
最後に「タグ・プロパティ一覧」や「索引」も便利で、辞書がわりにも使えます。
文章自体もすごく解りやすく、スッと入ってきます。
挫折者にもおすすめ
僕は5年以上前、一度HTML,CSSの習得に挫折したことがあります。
本屋で入門書を買ってきてチャレンジしてみたのですが、覚えることだけはやたら多いのに、実際にどうやってHTMLサイトを作ればいいのかが理解できませんでした。
今考えると、選んだ本が悪かった。
あらためて「HTML&CSS&Webデザインが1冊できちんと身につく本」で勉強してみると、すんなり理解できてビックリ。
「HTMLってこんなにシンプルな言語だったんだ!」とちょっと感動しました。
考え方としては
- HTMLで文章の型を指定
- CSSでサイトのデザイン
ざっくりいうとこんな感じ。
数多くあるタグやプロパティも、全部覚える必要は全くなくて、必要になった時だけ調べれば良いんですね。
そんなシンプルなことに気がつけたのも、この本のおかげです。
入門書としては最高の部類に間違いないと思います。
HTML,CSSを楽しみながら身に付けたいと考えている方には、かなりおすすめできます。
HTML&CSSとWebデザインが1冊できちんと身につく本 /技術評論社/服部雄樹