映画が嫌いな人ってほぼほぼ存在しないのかと思ってました。好きな映画、嫌いな映画という好みの問題はあっても、映画そのものが嫌いっていう人はいないのではないかと。

しかし、実際には「映画は嫌い」「嫌いって言うほどではないけど苦手」という方は確実に存在しています。僕自身も人並みに映画が好きだったので、昔はよくDVDをレンタルしてましたし、定期的に映画館に足を運んでいました。近年はHuluやAmazonプライムも割と活用していました。これは、ごく平均的な映画との接し方だと思います。

ですが、最近はあまり映画に興味を持てなくなりました。と同時に、映画が嫌い、映画が苦手と言う人の心理も理解できるようになりました。

映画嫌いの心理はどのようなものなのか?理由は何か?僕なりにリサーチした結果をご紹介したいと思います。

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映画嫌いは意外と多い?

映画は気軽に楽しめる娯楽です。もちろん芸術性やメッセージ性が評価される作品も多いですし、後世に名作として語り継がれていくのはそういった作品がほとんどだと思いますが、受け身で観てるだけで楽しめるという意味では気軽な娯楽だと言えるでしょう。定額見放題サービスやDVDレンタルも充実しているため、自宅などで楽しむ分にはあまり費用も掛かりません。

それにも関わらず、映画が嫌いという人も多いようです。統計をとったわけではないのですが、僕の周りだけでも「映画嫌い」「映画に興味ない」という人は意外と多かった。ということは、一般的にも映画嫌いは極めて少数派というわけではないと考えられますね。

映画が嫌いな人の心理とその理由

さて、ここからが本題です。リサーチして分かった、映画が嫌いな人の心理とその理由をご紹介していきます。

身体的に長時間拘束されるのが苦痛

当たり前ですが、映画館は映画に没頭できるように作られています。暗がりの中、大きなスクリーンと素晴らしい音響設備で映画を鑑賞することは、日常との断絶という体験も味わえます。

しかし、映画の上演中は行動を制限されます。むやみに席を立ったり、静かな場面でお喋りするのは他の客の迷惑になります。トイレに行くことも憚れるし、そもそもトイレなんかに行ってたら映画の筋が分からなくなります。基本的に、映画上映中は椅子から動かずに映画を観ることに集中するしかないのです。つまり、平均的な映画上映時間である2時間程度は、身体的に拘束されるわけです。2時間じっと椅子に座ってることが苦手な人にとっては、面白い映画ならまだしも、つまらない映画だったら地獄でしょう。

もちろん、自宅での映画鑑賞の場合は、このようなデメリットはありません。

自分のペースで楽しめない

映画は自分のペースで楽しむことが難しい娯楽です。2時間拘束されてしまう映画館は言うまでもなく、自宅のテレビで鑑賞する場合はテレビの前に居ないと観れません。タブレットやスマホでを利用すれば一定の場所に拘束されるという問題は解消できますが、問題はそれだけではありません。

映画は一旦再生が始まるとラストまで強制的に時間が進んでいくため、情報をひとつひとつを咀嚼していくような楽しみ方には不向きです。DVDやストリーミングで楽しむ場合は、一時停止や巻き戻し、早送りも可能ですし、空き時間に5分ずつ細切れに観ることもできるでしょう。でも、映画ってそういうものじゃないですよね。一塊りの連続した時間の流れで鑑賞してこそ本来の映画体験だと思いますし、基本的には、最初から最後までノンストップで観るべきものではないでしょうか。したがって、映画は自分のペースで楽しみにくいと言えます。逆に言えば、まとまった時間を用意して、しっかり向き合うべきものとも言えるかもしれません。

これが本(小説)の場合だと、1つ1つの文章を噛み締めながら楽しむこともできれば、(どの程度内容を理解できるかは個人のスキルによりますが)サーっとテンポ良く読み進めていくこともできます。そう考えると、パブリックイメージとは真逆で、映画より本の方がカジュアルな娯楽なのかも。面白いですね。

フィクション(架空の物語)に興味を持てない

一部のジャンルの作品を除いて、映画はストーリーありきです。ストーリー性のない映画を探す方が難しいでしょう。

そして、たいていの映画のストーリーはフィクションです。実際にあった話を元に制作されたノンフィクションものの映画もありますが、それとて幾分の脚色は入っているでしょうし、役者が演じているという意味においてもフィクションです。映画作品でノンフィクションだと言えるのは、ドキュメンタリーくらいでしょうか。

これは僕が映画が苦手になった大きな理由でもあるのですが、「フィクションに興味が持てないから映画が嫌い」という人は多そうです。僕の場合、別に映画が嫌いというわけではないのだけれど、密度の薄い時間を過ごしている気がしてきて集中できないんですよね。気になる映画を観始めても、しばらくするとついつい本の方に手が伸びてしまいます。「どうせ作り話でしょ?」と、冷めた感想が出てきてしまうんですね。

もちろん、作り話だからといって「くだらない」とか「観る意味がない」とは思いません。作り話だからこそ可能となる表現もあるというのは重々承知なのですが、「作り話よりも事実、史実の話を先に知りたい」という思いが強い。これは性分ですから、どっちが良い悪いの話ではありません(一応)。

チケットの料金が高い

「映画館で観る際のチケット料金が高いから嫌い」という意見も見られました。

確かに、見放題サービス等を利用すれば僅かな出費で済むところが、映画館だと1作品観るのに1,900円(一般料金の場合)も掛かってしまいます。そう考えると「映画館で観るのは料金が高くてバカらしい」と感じる人もいるでしょう。

まあ、映画館で観る人は、それなりのお金を支払って映画館で観ることに意義を感じているのですから、見放題やレンタルDVDと比較して論ずることはナンセンスなのですが。

感情移入し過ぎて精神的に疲れる

映画の主人公やストーリーにどっぷり感情移入し過ぎてリアルの生活に支障が出てしまう、という理由で映画が苦手な人もいらっしゃるようです。重いテーマを扱った作品を観たあとの、焦燥感、脱力感、無力感を、いつまでも引きずってしまうのだとか。映画が嫌いというより、ハマるのが怖くて意図的に避けてるというタイプですね。

こういった理由で映画が嫌いな人がいるのは盲点でしたが、「いったん始めるとハマりすぎるからゲームはやらない」とか、「ダラけるからテレビは持たない」という理屈と似ているかもしれません。

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僕が映画に苦手意識を感じるようになった理由

先ほども書きましたが、僕はそれなりに映画が好きな人間でした。それが、最近はほとんどといって良いほど観なくなったのです。正確に言うと、時々観ようと思い立つことはあるのだけれど、30分程度経ったあたりで疲れて中断してしまいます。

理由としては、映画を観る時間を読書や音楽鑑賞の時間に当てたいから。

映画を観るときは映画だけに集中するしかありませんが、読書と音楽はある程度両立できます。ヴォーカルの入ったポップな音楽を聴きながら難しい哲学書を読むとかはちょっと無理なのですが、主張の強過ぎないクラシック音楽などは結構大丈夫。環境音楽として小音量でクラシックを流しながら読書をする時間は、僕にとって至福のひと時であり、そこに映画が入り込む余地はないのです。

また、上に挙げた「フィクションに興味が持てない」「自分のペースで楽しめない」という理由にも共感します。

映画嫌いを映画好きにするには?

嫌いなものを好きにさせるというのは、かなり難しいと思います。単に「興味がない」レベルであればまだしも、「嫌い」と言うからにはそれ相応の理由があるはずで、嫌いを好きに覆すためには、考え方を180度ひっくり返すような強烈な体験を与える必要があります。

強烈な体験を与えるパワーも持った映画は、いわゆる「名作」とか「古典」として高い評価が定まっている作品でしょう。いくら名作と言われてる映画であっても好き嫌いはあるはずです。しかし、その作品が観る人の琴線に上手く引っかかりさえすれば、とてつもない体験(衝撃)を与えることができるはず。

というわけで、映画嫌いを映画好きにさせるための最適な方法は、「名作」と言われている映画を鑑賞してもらい、衝撃を受けるのを待つしかないと思います。とはいえ、映画嫌いに「名作映画」を観てもらうこと自体が難しいんですけどね。

そもそも、個人的価値観を他者に押し付けると嫌われてしまうので、「ほどほどに」しておくことをおすすめしますが。

最後に

音楽が好きな僕は、昔「嫌いな音楽はあったとしても、音楽が嫌いな人はいないでしょ」という、根拠無き理想的信念を持っていたのですが、ある時に「うちの妹は音楽一切聴かない。好きじゃない」という音楽好きの友人の言葉を聴いて驚いたことがあります。考えてみれば当たり前ですよね。スポーツが嫌いという人がいるのと同じように、音楽が嫌い、映画が嫌いという人がいても何らおかしくありません。

映画が大好きな人からすると考えにくいことかもしれませんが、「映画が嫌い」という人が別に特殊な人というわけではなく、趣味趣向や価値観が違うというだけのことなんですね。

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