
ドラムスティック選びって迷いますよね。
自動車の運転なんかと同じように、どれか一種類に絞った方がなれるし使いこなせそうだし。
演奏する音楽のジャンルとか場所、環境がある程度決まっていれば特定の種類に決めてしまうことも可能かもしれません。
しかし、ドラムセットのマイク集音があったり、生音オンリーだったり、あまり大きな音が出せない場所で結構激しめのロックを演奏したりなど、様々なシチュエーションに対応するためには、スティックの使い分けがかなり有効なんですよね。
僕なりのドラムスティックの使い分け方
僕が使うドラムスティックは、基本的にチップがティアドロップ型か卵型のヒッコリー材で、演奏シチュエーションやジャンルによって、太さの違うスティックを使い分けるようにしています。
PA有りのライブハウス、野外の場合
平均以上の箱の広さを持つライブハウスや野外でドラムを演奏する場合、 ドラムの音をマイクで拾ってPA側でバランスを調整した上で音量を増強して会場に流すので、ドラムセット全体の生音の音量に気を使う必要はあまりありません。
もちろん音楽表現として多少のダイナミクスを出したりはしますが、これ以上の音量を出すと煩そうだから、全体的に音量を控えめにして叩くといった配慮は不要です。
こういった会場では、自分の手にしっくりくる範囲で音量が出せて叩いてて気持ちいスティックを選びます。
といっても僕の場合はごく標準的なVIC FIRTHの5Aとかですが。
小さなライブバーなど、出音が生音の場合
スペースの狭いライブバー、ライブハウスなどで演奏する際は、VIC FIRTHの7Aなどの細いスティックを使います。
ただ、それだけではまだ音量が出過ぎてしまうので、スティックを短めに持つことで対処しています。
僕の場合は、音量を抑えようとするとフォームまで縮こまってしまって、ドラム演奏そのものに悪影響を及ぼしてしまうんですよね。
スティックを短めに持つことで、叩いてて気持ちのいいフォームを維持しながらも、音量を抑えることができます。
あと、吸音対策などをしていない小さなライブバーだと、シンバルのサスティーンが室内に反響して煩いため、シンバルそのものをガムテープでミュートすることも多いです。
音楽ジャンルによる使い分け
スティックの材質や形状、重量によって、叩き心地だけではなくドラムサウンドもかなり変わってきます。
僕はロック系のドラムを演奏する際は標準的な5Aのスティック、歌ものポップスは7Aのスティックを使うようにしていますが、このあたりは演奏する会場の広さや音響設備など全体を考慮して決めるのが良いですね。
これは極端な例かもしれませんが、収容人数が20名くらいのアコースティック系ライブバーでも、短くて細いスティックを短めに持つことで、ハードロック的な熱量を保ちつつ音量を抑えまくったドラムが叩けるかもしれません。
やったことないですけど。
というわけで、ドラムスティックは自分に合った究極の1本を探さなくても、状況によって使い分ければ良いんじゃない?という話でした。