
LOGIC PRO Xには、ドラム音源として「Drum Kit Designer」が標準装備されています。
付属音源であるにもかかわらず、スネア、シンバル、ハットなどの個別キットも豊富な種類から自由に選べるし、結構追い込んで編集できる仕様になっているのが凄いですね。
音質の面では、さすがに専用音源には敵わない部分もありますが、使いどころを間違えなければ全然有用な音源だと思います。
ただ、Drum Kit Designerのプリセットは音が”素”の状態に近いので、そのまま鳴らすと必要以上にショボく感じてしまうんですよね。
キットの組み合わせやチューニングもあまり好みではないし。
というわけで、Drum Kit Designerで自分好みのドラムキットを作ってみました。
Drum Kit Designerで好みのドラムサウンドを作る
Drum Kit Designerの自由度を最大限に生かすためには、LOGICのライブラリからDrum Kit→Producer→Unmixed+というプリセットを選択する必要があります。
すると、プラグインエフェクトが何も挿入されていないドラムキットが立ち上がりますので、ここからまずはドラムキットを選んでいくことにしましょう。
基準は、なるべく汎用性が高くて自分好みのドラムセット。
厳粛なる選考の結果(笑)、次のようなキットで組み上げました。
- キック:Maple Punch
- スネア;Classic Chrome
- タム:Moden Maple
- クラッシュシンバル:Modern Bright
- ライドシンバル:Vintage Bright
ちなみに、EDITのところにあるOverheadとRoomのマイクは最初はオフにして方が、ドライなサウンドになるため聞き分けしやすいです。
シンバル系はOverheadで拾う音がメインになるのでオフれませんが。
ここまでやってみて「あれ?Drum Kit Designerってこんな音良かったっけ?」とあらためて感じました。
ベロシティによる変化が少ないため、ダイナミクスによる繊細なサウンドを表現するのは苦手ですが、実際作り込んでみると意外なほど頑張ってくれますね。
Producerのプリセットはドラム音源がパラで出力されており、個別にエフェクト処理することが可能です。
すべてのドラムトラックに、とりあえずざっくりとコンプを挿入して完成。
コンプはすべてLOGIC付属のStudio FETを入れてみました。
アタック最速すると、スネアの強烈すぎるオープンリムショットが抑えられつつ迫力も出ていい感じ。
LOGICにはDrummer機能が付いているので、作り込まれたMIDIで自分のセットを鳴らしてみることもできますね。
今回はR&B系が得意だというこの方にお願いしてみました。
最後にその音源をどうぞ。
なかなかイケてますよね?