
ドラゴンクエストのナンバリングタイトルは、1作目から8作目までがスマホ版としてもリリースされています。
ゲーム専用機を持ってない方の中には、「ゲーム機本体とソフトを買うまではないけど、ドラクエがスマホで遊べるんだったらやってみようかな」という方も少なくないと思います。
そこで今回は、スマホで遊べるドラクエを、主観強めでおすすめ順にランキング付けしてみたいと思います。
スマホ版ドラゴンクエストおすすめランキング
各タイトルについては個別の記事で色々書いていくつもりですので、ここではランキングと、その順位にした理由をサラッとご紹介していきます。
【第8位】ドラゴンクエスト1
記念すべきドラクエの第1作目。
冒険を共にする旅の仲間は不在で、最初から最後まで一人旅なのですが、「頼れるのは自分だけ」という感覚もまた楽しいものです。
遊び方としては「世界を冒険しながら、敵を倒してレベルアップしてお金を貯めて装備品を強化していく」というのがほぼ全ての、RPGの根幹以外は削ぎ落としたようなシンプルな作りです。
ストーリーもあってないようなものでしょう。
あまりにシンプルが故に今回のランキングでは最下位としましたが、かといってつまらないというわけではありません。
3作目以降の充実具合と比べると満足感は低いものの、ゲームバランスに優れており、「このまま進むか?それとも一旦引き返して出直すか?」といった選択を随所で迫られることになります。
選択を誤ると即死亡。
そう、ドラクエ1は適当にプレイしているとめっちゃ死にます。
絶妙なゲームバランスのおかげで、シンプルながらそれなりに楽しめる作品だと言えるでしょう。
【第7位】ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち
スマホで遊べるドラクエの中では、操作性が一番良く快適に遊ぶことができます。
ゲームとしてもそれなりに楽しめるのですが、ちょっとストーリー主導過ぎる感も否めません。
イベントを眺めてるだけの時間も比較的多めだし、ずっと”おつかい”させられてるような気になってダレるかも。
個人的にキャラメイクは好きなので職業システムの存在は嬉しいのですが、合理的に強化していくと、最終的にどのキャラも同じような能力になってしまいます。
このあたりは、縛りプレイすることで解消されるとは思いますが。
豊富なミニシナリオを一つ一つ解決していく水戸黄門的な構造は好きですね。
一つ一つのシナリオも割と質が高いですし。
正直、ゲーム性の観点から評価するとイマイチだと思うのですが、ストーリーを楽しみたい方であれば満足できるかもしれません。
関連記事:評価低めのドラクエ7は本当にクソゲーなのか?スマホ版で再考察
【第6位】ドラゴンクエスト2 悪霊の神々
あまり印象に残ってないのだけれど、やってみるとちゃんと楽しめるゲーム。
この2作目からはパーティー制が導入され、仲間を引き連れて冒険できるようになりました。
1作目の正統進化版といった感じで、ストーリー性の強化、ワールド(探索範囲)の拡大など、より満足度の高い出来となっています。
「なんでドラクエ7より2の順位が上なんだよ」という声が聞こえてきそうですが、実際にプレイしてるときの楽しさや熱中度が本作の方が上なんですよね。
やっぱり、グラフィックやデータ容量よりも大切なものがあるのだと、つくづく思わされます。
【第5位】ドラゴンクエスト6 幻の大地
世界観に関してだけ言えば、ドラクエの中でも本作が一番好みです。
ゲームとしての観点で見ると、最初の大ボスであるムドー戦まではストーリー主導でプレイヤーの興味を惹きつけてくれるため、普通に楽しく遊べます。ここまでは一般的な評価も高いようです。
評価が別れるのはムドー戦の後ですね。
ムドーを倒した後、主軸となるストーリーがプッツリと途絶えます。
実際は途絶えてないのですが途絶えたような感じさせてしまうので、 ひたすらストーリーに惹かれて遊んできたプレイヤーは「次は何をすれば良いの?」と、ゲームを進める動機を失ってしまい、そのまま冷めてしまいそうです。
個人的に、ドラクエ6はムドー戦までがドラクエ5的、ムドー戦以降がドラクエ3的な雰囲気があります。
ムドー戦以降の「世界を自由に探索してみてよ」的なゲームからの暗黙のメッセージが、自由度の高さで評価されているドラクエ3っぽいのです。
ただ、ドラクエ3と違い、ドラクエ6の方は一見自由に探索できそうで、実はゲームを進行させるルートがほぼ決まっていて、実際は自由度は高くありません。
職業システムについては、ドラクエ7と同様の弱点を孕んでいると思います。
登場する仲間キャラは一見個性的なようで、なぜ一緒に旅をすることになったのか分からなくなるくらい、主人公との繋がりも薄いし、バックボーンの説明も物足りないですね。
世界観と、世界観に立脚したストーリー以外は、あまり印象に残らない作品でした。
めちゃめちゃ面白いわけでもないけど、めちゃめちゃつまらないわけでもない、みたいな。
世界観が好きなので、この順位にしました。
関連記事:【スマホ版】ドラゴンクエスト6の個人的評価。一般人気はイマイチ?
【第4位】ドラゴンクエスト8 空と海と呪われし姫君
これはゲームとして好きですね。
各キャラ固有のスキル系統から任意のものを成長させることでキャラに個性を出していけるのも良い。
ゲームシステムとして、従来の職業システムより優れていると思います。
難点は、テンポが悪いこと。
フィールドが無駄に広いのは、世界の広さの表現手段として許容できるとしても、エンカウント率が少し高めなせいでストレスが溜まります。
いや、エンカウント率よりも、戦闘のテンポの遅さが問題かな。
なまじドラクエ 1〜7までの快適な戦闘シーンを知ってると、ドラクエ8の戦闘はまどろっこしく感じるし、出会うモンスターによっては戦闘時間が異様に長引く時も少なくありません。
関連記事:スマホ版「ドラクエ8」の感想と個人的評価
【第3位】ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
おそらくドラクエの中でも人気ナンバーワンといっても過言でもない同タイトルですが、僕はこの順位にしました。
本作のストーリーは父と子、家族を主軸に展開していきます。
これは人類普遍のテーマと言えるもので、多くの人が感情移入しやすい。
だからこそ、これだけ多くの支持を集めているのかなと思います。
大枠のストーリーとしてはベタではあるものの、親しみやすい台詞回しや気の利いた演出のおかげもあって、プレイヤー自身が主人公に感情移入すればするほど、より心を動かされる作品となっています。
ただ、主人公のファミリーツリーにフォーカスされたストーリーであるため、世界の広がりみたいなものに物足りなさを感じます。
過去、現在、未来という時間軸のスケールは感じられるものの、フロンティア精神を掻き立てられるような物理空間としての横の広がりが希薄というか。
親子三代にわたる壮大なストーリーではあるのだけれど、男の子の冒険心を掻き立てるようなロマン性が薄いため、こじんまりした印象は否めない。
もちろん、これはどっちが悪いとか良いとかの話ではありません。
人間ドラマ的でもあるので、他のドラクエと比べると女子受けが良さそうな気がします。
ゲーム性としては、もっと難易度が高くても良いのではないかという思いもあるものの、一連のドラマを滞りなく体感させるという意味では、このくらいがちょうど良いのかもしれません。
モンスターが仲間になるのは単純に楽しいですね。
【第2位】ドラゴンクエスト4 導かれし者たち
これはいい意味でキャラゲーですね。
シナリオが第1章から第5章までに分かれてるオムニバス形式になっていて、4章まではそれぞれ操作するキャラ(のちの仲間キャラ)が変わります。
5章になって初めてプレイヤーの分身となる主人公キャラ(勇者)が登場し、それまでの章に登場した仲間キャラを集めて冒険していく形です。
まず、シナリオが5つに分かれているのが良い。
王宮戦士ライアン、アリーナ姫、踊り子と占い師の姉妹、武器屋商人トルネコなど、各キャラの個性付けがはっきりしているため、章が変わるごとに操作するキャラを取り巻く環境がガラッと変わり、常に新鮮な気分で遊ぶことができます(中だるみしにくい)。
5章で全員が仲間として集結した時は感慨もひとしおといったところ。
それまでのゲームプレイで、それぞれの仲間キャラのバックグラウンドを否が応でも深く理解しているため、より仲間キャラに愛着を抱きやすい仕組みになっているんですね。
正直、ゲーム性の観点で見るとこれといった特徴はないのですが、基本的なバランスも悪くないし、手堅く遊べる印象です。
個人的にはキャラ依存のゲームって全然興味無いんですが、ドラクエ4にはなぜか惹かれてしまいます。
【第1位】ドラゴンクエスト3
「ドラクエ3が一番面白い」って言うと、「思い出補正」とか「懐古主義」などと言われてしまいそうですが、そうではありません。
なぜなら、僕がドラクエ3を初めて遊んだのはつい最近のことだからです。
であるにも関わらず本作品を第1位に選んだということには、もちろん理由があります。
データ容量に極度の制限のあるファミコン時代のゲームだけあって、テキストやグラフィックといった画面に現れる表面的な現象の物足りなさは否めません。
がしかし、ドラクエ3には懐の深さがあります。
何と言うか、「RPGで遊びたい」という欲求に対して、根源的な部分でしっかり答えてくれるゲームデザインになっているんですね。
逆に言えば無駄がない。
「無駄があるからこそ楽しい」という言い方が当てはまるゲームもあるのですが、ドラクエ3は徹底的に無駄を省き、本質的な部分だけを煮詰めます。
ゲームを立ち上げたときの画面が、シンプルに「ドラゴンクエストⅢ」というタイトルだけなのも、余計な装飾や贅肉といったものを削ぎ落とし、ゲームとしての本質的な価値にリソースを費やしたからでしょう。
ドラクエ3を好む人たちは、画面に表示されるドラクエの世界を見ているわけではありません。
極端に言ってしまえば、画面に表示されている情報は単なる記号に過ぎないという認識なのです。
記号を通して、頭の中に独自の世界を作り上げているのです。
同様のことはドラクエ1や2についても言えると思いますし、何ならファミコンからスーパーファミコン期のドラクエは全部そうかもしれません。
ただ、ドラクエ3は想像(創造)・空想の受け皿としての間口が広い。
現代から考えると簡素ながらキャラメイクシステムの存在や、ある程度自由な順序で攻略できるシナリオなど、プレイヤーの自由な想像を妨げません。
ある意味、プレイヤー自身の理想郷をそこに見ることができるわけです。
これは、主人公のバックグラウンドや登場キャラの個性付けが明確な、4以降のドラクエとは一線を画します。
古典的RPGである「ウィザードリィ」に近い。
これは僕の持論も含みますが、ドラクエ3ファンの一般論としても遠からずといったところではないでしょうか?
最後に
以上、客観性を無視した(笑)、スマホで遊べるドラクエのおすすめランキングでした。
他のブログにも「ドラクエのおすすめランキング」みたいな記事はたくさんありますが、僕が普段思ってることが書いてなかったりしたので、今回記事にしてみました。
よろしければ、読者のみなさんの主観がバリバリ入ったドラクエランキングをお聞かせください。
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