今回から「物欲」についていくつか記事を書いていこうと思います。というのは、最近、物欲について考えることが多いため、文章としてまとめておきたいからです。初回は物欲とミニマリストについて。

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ミニマリストとは?

知らない方のために一応説明しておくと、ミニマリストとは、必要最低限のモノだけを所有し、モノを所有することでもたらされるストレスから解放される生き方を実践している人と言うことができます。言葉の解釈は他にもあるでしょうし、世間でミニマリストと呼ばれている人たちが必ずしもこのような認識を持っているかどうかは分かりませんが、僕なりの定義はこんな感じです。

ミニマリストは物欲がない?

さて、所有物をどんどん減らしていくミニマリストを見てると、「ミニマリストは物欲がないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、物欲が無いから躊躇なくモノを減らしていけるということはあるでしょう。しかし、実際は逆のパターンも多いのではないかと思います。つまり、所有物を減らしたからこそ物欲が無くなったということです。

これは僕自身の経験なのですが、所有物が多くなってくると、それに比例して所有物を管理する時間と労力も多く必要になってきます。例えば、楽器をいくつも所有していると、定期的にメンテナンスをしてあげないと徐々に状態が悪くなっていきます。メンテナンスするためには時間も必要ですし、メンテナンス道具などを購入する必要も出てきます。また、楽器であれば「弾いてあげなきゃ」「練習しなきゃ」といったある種の強迫観念みたいなものも沸き起こってきます。そこで、無くても大して困らない楽器を手放すことで、時間、お金、強迫観念などから開放されるのです。

このように、モノを手放すことで初めて、自分の生活に内在していた余計なストレスに気がついたりするものです。新しくモノを買う際にも、本当に必要なモノしか買いません。なぜなら、大して必要ではないものを所有してしまうと、そのモノ自体がストレスを生み出す原因になってしまうからです。

これらを踏まえると、「ミニマリストは物欲がない」というのは少し違っていて、正確には「ミニマリストは本当に必要なモノ以外は欲さない」と言えるのではないでしょうか?物欲がないのではなく、物欲の対象が限定的なのです。

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僕たちはメディアによって物欲を掻き立てられている

僕はもう何年もテレビをまともに観ていません。なので、テレビCMを観る機会もかなり少なくなりました。テレビを観なくなって気がついた自分の変化のひとつに「物欲が減った」ということが挙げられます。いかにテレビが”消費者の物欲を煽る装置”であるかを実感できます。

あからさまに「この商品を買えば幸せになれるよ!」と訴えかけてくるCMは言わずもがな、ドラマやバラエティ番組でさえ物欲、消費欲を掻き立てる手段になっています。例えば、テレビに出てる芸能人が着ていた高額なブランドものの服が欲しくなったりするのは、余計な物欲と言えるのではないでしょうか?

ただし、物欲を掻き立てること自体が悪だとは一概に言うことはできません。なぜなら、消費者がモノやサービスをどんどん購入することで供給も拡大し、そうやって経済が成長していくことで国民の生活も豊かになっていくからです。モノやサービスを買ってもらうためには、それらの商品を世間に知らしめ、物欲・消費欲を促す必要があることは否めません。

大切なのは、物欲を無くすことではなく、自分が本当に欲しいモノを見極め、メディアに煽られるがままにモノを購入し所有しないということです。

先ほども書いた通り、本当に自分に必要なモノ以外を所有することは、生活にストレスをもたらす原因となるのですから。

ミニマリストでも物欲はあって良い

ミニマリスト的な生活を送る目的としては

  • 不要な所有物の管理から解放され自由になる
  • 本当に必要なモノだけを大切にする
  • モノに意識を乱されない

といったことが挙げられると思います。もっと抽象度を上げると「本当に必要なモノだけを所有して幸せに暮らす」と言い換えることもできるでしょう。逆に言えば、本当に必要なモノであればたくさんの数を所有していても問題ないわけです。

持ち物を極限まで減らしていく苦行的ゲームを実践することは、本来の意味でのミニマリストではありません。

なので、極端にモノを減らすこと自体が目的になっているようなミニマリストの人は、手段が目的化していることに気がつくべきです。「僕たちはモノがなくても生きていける」などと言って、自宅にいながら夜は寝袋で寝て、何もない部屋でやってることといえばスマホやパソコンを弄ってるだけ。果たして、それって人間として幸せな生活なのでしょうか?

ミニマリストでも物欲はあって良いし、なんなら好きなモノで部屋が埋め尽くされていようと、その人にとってはそれがミニマルな所有物なのであれば、本質的にミニマリストであることに違いありません。

結論

  • ミニマリストでも物欲はあっていい
  • ミニマリストの本質は、本当に必要なモノを見極める態度を持つこと
  • 所有物を極限まで減らすのは本末転倒
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