
Apple MusicやSpotifyなど、音楽好きにはたまらない定額配信サービス(サブスクリプション)。
僕もここ数年Apple Musicを利用してきましたが、今回解約することにしました。
サブスクとの決別です。
Apple Musicを解約しようと思った理由
別にApple Musicというサービスに不満があったわけではなく、音楽のサブスク自体が僕の音楽の楽しみ方に合っていないと思いが強くなったからです。
音楽の楽しみ方は人それぞれだと思います。
膨大な数の楽曲に自由にアクセスできる権限が、わずか月額1,000円前後で手に入る。
僕もこれにはとても魅力を感じていました。
わざわざCDアルバム1枚に3,000円とか出して購入する手間もコストも不要になるし、買うほどではないけど聴きたい曲を手軽に聴けるのは大きなメリットですよね。
また、様々なアーティストの楽曲が聴き放題だということは、新しい音楽と出会う大きな機会でもあります。
自分好みの音楽って、意外と簡単には出会えないですからね。
そうやってApple Musicを数年間利用してきたのですが、どうも以前のように音楽鑑賞を楽しめなくなってきている自分に気がつきました。
それはなぜか?
ひとことでいうと、僕の音楽の楽しみ方と合わなかったからです。
好きな音楽を何度も繰り返し聴きたい
音楽好きには
- 色んな音楽を数多く聴きたい人
- お気に入りの音楽を繰り返し聴きたい人
という2種類に分けることができそうです(大雑把ですが)。
前者の人の場合は、言い換えれば「ラジオ感覚で垂れ流したい」という感じでしょうか。当事者ではないので定かではありませんが、どうやらそういう人たちも多いようなのです。
他方、僕はといえば、後者の「好きな音楽を繰り返し聴きたい」派です。
色んな曲をラジオ感覚で流してて「あっ、この曲好きだな」という出会いはあるにはあるのですが、心躍るような衝撃的な出会いは非常に稀です。
「結構好きな感じの曲だな」程度の”好きな曲”はそれこそいくらでもあるのですが、本当に聴きたいのは「めちゃめちゃ好きな曲」です。
めちゃめちゃ好きな曲を、飽きるまでめちゃめちゃ聴きこむのが幸せ。
飽きるまでと書きましたが、「めちゃめちゃ好きな曲」だと感じた曲は、僕の経験上はいつまでも飽きません。
楽曲を構成するあらゆるもの全てが自分にフィットする感じ。
自分の中の何かが大きく変化しない限り、好きな音楽はずっと変わらないと思っています(本質的に飽きやすい曲は別として)。
このように、好きな曲をとことん聴き込みたい派の僕にとっては、Apple Musicは情報過多に感じてしまい、しまいには「あれも聴かなきゃ、これも聴かなきゃ」と、義務感に苛まれる始末。
こうなると、純粋に好きな音楽を楽しめなくなってしまいます。
あと、スマホやパソコンに色んな曲が玉石混交で並んでいると、特定の曲へのアクセスがしづらいというデメリットもありますね。
とにかく、本当に好きな曲だけを集中的に聴ける環境を作りたいわけです。
好きな音楽には喜んでお金を払う
音楽のサブスクはSpotifyやAmazon Musicなどもありますが、月額の平均は1,000円いかないくらいでしょうか?
CDアルバム1枚は高くて3,000円程度。
毎月CD1枚、あるいはダウンロード購入するとなると、サブスクの方が圧倒的にお得ですよね。
ただ、サブスクって、あくまで楽曲にアクセスして聴けるというだけで、物質的に所有できるわけではありません。
一時的なダウンロードはできても、解約したらすべてが無になります。
これは個人的にちょっと寂しい。
どうせなら価格が割高であっても、「大量の曲を自由に聴ける期間限定の権利」より、「好きな作品を手元に置いておく」方を選びたいです。
つまり、好きなアーティストや作品にピンポイントでお金を掛けたいということです。
サブスクは疲れる
アメリカなどでは「サブスク疲れ」が顕在化しているという話もあります。
NetflixやAmazonプライムといった動画系もそうですが、いくら低価格だからといっても、月額料金を支払っている以上「観ないと損」という思考になってしまうのは貧乏性だからでしょうか?
というよりも、必要なものとそうでないものをはっきり区別したいという、ある意味「断捨離」の精神が、サブスクというあり方にも対して発動しているような気がします。
情報は沢山欲しいけれど、ノイズな情報は要らない。
安易にサブスクを利用すると、頭の中に余計なノイズを増やしているような気がするんですよね。