はじめに

今回より楽曲分析の記事を書いていくことにしました。
といっても、コード進行のアナライズだけだとよくありがちになってしまうので、ひとつの楽曲を様々な視点から分析することを心がけていきます。
それでは第一回目の始まり!

魅力的なストーリーを歌うだけでも飽きさせない曲になる

音楽はメロディやコード進行、リズムや音色など様々な要素が複合的に絡み合って構成されています。
しかし、音楽を聴く側はそれらを平面的に受け取って良し悪しを判断してるわけではありません。

 

その音楽を聴いてどういう情景を浮かべて何を感じるのかは、人によって違ってきます。
要は、受け取り方は十人十色なわけです。
そして、特に音楽に詳しくないような人の耳に一番届くのは、歌のメロディと歌詞です。
それ以外の要素は何となく雰囲気で好き嫌いを判断してることの方が多いでしょう。

 

今回取り上げるのは、The Bandの代表曲「The Weight」です。

The Bandにしては淡々と進む演奏で、歌詞は5番までありますが演奏はほとんど繰り返しです。
登場するコードもA,E,D,C#mのみです。
特に大きな仕掛けもない4分半以上あるこの曲が、最後まである種の緊張感を保っているのは何故でしょうか?

 

僕は、おおらかなメロディに乗せられた神秘的な歌詞と、それを歌うヴォーカルの表現力にあると思います。
もちろん、定評のあるレイドバックした演奏も素晴らしいのですが、やっぱり歌詞とヴォーカルには本当に引き込まれます。

 

物語風の歌詞なのでチェスター、アンナ・リー、モーゼス、宿屋の主人などの登場人物が居るんですが、途中で主人公が変わるところで、ヴォーカルをとるメンバーも替わります。
これによって、より物語っぽさが出ているんですね。

 

それでは、The Weightの少し難解な歌詞を僕なりに日本語訳したものを載せて、今回は終わりにしたいと思います。

 

1.俺は半分死にかけながら、ようやくナザレの街に辿り着いた

今はとにかく横になれる場所が欲しくて、男に声をかけた

「ヘイ、ミスター。この辺にちょっとくつろげそうな宿屋はあるかい?」

男は握手をしながらニヤッとすると一言

「ねえよ」

2.バッグを担いで、身を隠せそうな場所を探しに再び歩き出すと、

馴染みの女、カルメンと悪魔が仲良さそうに歩いているところに出くわした

「よおカルメン!一緒にダウンタウンに行かないか?」

「わたしは行かなきゃならないところがあるの。でもこの友人は付き合ってくれるわよ」

3.落ち着けよモーゼ、あんたが言うべきことは何もない

ルークはもうただの老いぼれで、審判が下されるのを待っているだけの身じゃないか

「俺の友人ルークよ、若いアンナ・リーはどうするんだい?」

するとルークは言った

「若者よ。あんたがここに残って、アンナ・リーの面倒を見てくれないか?」

4.狂ったチェスターが俺をつけて来て、霧の中で俺を捕まえてこう言った

「おいらの犬ジャックを引き取ってくれたら、あんたの棚を修理してやる」

「待てよチェスター、俺は平穏が好きなんだ」

「大丈夫だ。気が向いた時にエサを食わしてやるだけでいいから」

5.急行列車に飛び乗って、さあ、俺を元いた場所に連れて行ってくれ

俺のバッグはとても重いし、もうミス・ファニーのところへ帰るべき時だ

分かるだろ、彼女しかいないんだ

「みんなによろしくね」とか言って俺をこんなところに送り込むのは

 

※(サビ)

ファニーの荷物を降ろしてやってくれ

自由にしてやってくれ

ファニーを楽にしてやってくれ

そして、、、、あんたはそれを俺におしつけた