あなたの好きなアーティストは誰ですか?

音楽好きなら誰しも、好きなアーティストやバンドの1つや2つはあるものだと思っていたんですが、どうやらそうではないらしい。

音楽つながりで知り合った人に上記のような質問を投げかけてみると、以外と明確な答えが返ってこなかったりするんですよね。

好きなアーティストが多すぎて一言では言えないという場合もあるのかもしれませんが、「しいて言えば○○とか・・・かな?」みたいな返事だったりすることもしばしば。

同じ音楽好きでも、気に入ったアーティストに心底惚れ込む&徹底的に聞き込むタイプの人と、そうでない人がいるのかも知れません。

僕はというと、好きになったアーティストの音楽はとことん聴き込むタイプ。

日頃からいろんなジャンルの音楽に触れようと努力はしているものの、ついつい聴いてしまうのはやっぱり大好きなアーティストの音楽であることが多いです。

前置きが長くなりましたが、今回は僕が心底惚れ込んで長年聴き続けている数少ないバンドの一つ「ザ・バンド(The Band)」のおすすめアルバム&曲をご紹介していきます。

特に、これからザ・バンドを聴いてみようという人に向けて、ランキング形式にしてみました。

1.Stage Fright(ステージ・フライト)

ザ・バンド3作目のアルバム。
一般的にザ・バンドの代表作というと1stの「Music From Big Pink(ミュージック・フロム・ビッグピンク)」と2ndの「The Band(ザ・バンド 通称ブラウンアルバム)」ということになっていて、とりあえずこの2つを聴いとけばOKみたいに言う人もいますが、そんなのを鵜呑みにしてはいけません(笑)

Stage Frightはザ・バンドのアルバムの中でも一番明るいノリでファンキーで親しみやすいアルバムです。
収録曲の「The Shape I’m In」「Stage Fright」「The W.S. Walcott Medicine Show」などは、ザ・バンドの代表曲で人気も高く、ライブでも毎回のように演奏されていました。

評論家の方々からイマイチ評価が低めなのは、1stや2ndにあった厳かな感じやオリジナリティーが弱まったからに違いないですが、楽しんで聴けるアルバムとしては本作がNo. 1だと思います。

気軽に楽しめるからといって、内容が薄っぺらいということではありません。

ザ・バンドならではの演奏の深みや、メンバー各人のヴォーカリストとしての個性は、以前より際立って聴こえてきます。

トッド・ラングレンやグリン・ジョーンズによる温かみのある独特のミキシングも楽しい。

米国のルーツミュージックに馴染みのない日本人がザ・バンドの魅力を知るには、本作が一番適切ではないかなと思います。

かくいう僕も、本作を聴いて一気にザ・バンドの虜になりました。

2.Rock Of Ages(ロック・オブ・エイジス)

ザ・バンド初期のライブ盤で、時期的には1971~1972にかけての年越しライブの音源が中心となっています。

このライブではアラン・トゥーサンのスコアによるホーンセクションが多くの曲に入っていて、少しとっつきにくい1stや2ndの曲も随分と壮大な感じに生まれ変わっています。

ザ・バンドのスタジオ録音アルバムには、いい意味でどこかズンドコリズム的な愛嬌のあるニュアンスがありますが、ライブ演奏はかなりドライブ感があり、それは本作でも十分に堪能できます。

勢いはありつつも丁寧で安定感のある演奏とヴォーカル。

バディ・リッチやジム・ケルトナー、スティーヴ・ジョーダンといった超一流ドラマーが絶賛するリヴォン・ヘルムの強烈にスウィングするロックドラムにも耳が奪われます。

しかも、リヴォンはこのドラムを歌いながら叩いているわけですから恐れ入る。

唯一の難点は、安定感がありすぎてライブ音源であることを忘れてしまうことでしょうか?(笑)

3.The Last Waltz

ザ・バンドの解散ライブを捉えたマーティン・スコセッシによる映画のレコード版。

ゲストミュージシャンとしてボブ・ディラン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ドクター・ジョン、ポール・バターフィールドなどが参加し、なんと全ての曲をザ・バンドがバッキングバンドとして演奏&バッキングヴォーカルを担っています。

もちろん、ザ・バンド単独のライブもたっぷり。

ライブは1976年の11月25日に開催。

初期のライブ盤であるRock Of Agesは動と静のコントラストも魅力の一つでしたが、さらにパワーアップした感のある本ライブの演奏は、本当に圧巻の一言。

いかがでしたでしょうか。

なぜ突然こんな記事を書いたかというと、ネットや書籍でのレビュー評価をあてに1stや2ndだけ聴いて「こんなものか」と、ザ・バンドの音楽から離れてしまって欲しくないからです。

もちろん1stや2ndも素晴らしい作品だと思いますが、いきなりこれらを聴いても「なんだかよく分からない」と思ってしまう人も多いのではないかと。

実際に僕がそうでしたから。

ザ・バンドをちゃんと聴いてみたいという方は、是非ともここで紹介した作品を聴いていただけたらと思います。

一旦ハマってしまえば、ザ・バンドのアルバムに駄作はないということが解るはず!