「実践!やさしく学べるオーケストラ・アレンジ」を読みました。
タイトルの名に恥じず、本当に解り易くて素敵な本です。

 

楽器の重ね方がイチからわかる! 実践! やさしく学べる オーケストラアレンジ

オーケストラとはなんぞやという序章からはじまり、第1章から第4章まで、弦楽器、木管楽器とホルン、金管楽器、打楽器、鍵盤楽器とハープのそれぞれについての特徴や音域、奏法、DTMで打ち込む際に注意すべきことなどが書いてあります。

 

誰でも知っている童謡「夕焼け小焼け」をオーケストレーションしていく実践的な内容なんですが、第1章からの各楽器のセクションごとに少しずつ進めるスタイルなので、ひとつひとつ確認しながら取り組めます。

 

文章が読みやすく、古い管弦楽法の専門書などにありがちな堅苦しさもなく、理解しづらい概念などは、噛み砕いて身近なものにうまいこと例えたりしていて、教え上手な先生から手取り足取り指導されるようにスッと入ってきます。

「ピアノ・ソロの2段階でも結構大変なのに、上はフルートから下はコントラバスまで10数パートのアレンジをどうやったらできるのだろうか?神業としか思えない。」
これは、最初に誰もが感じる疑問です。でも皆さん、恐れることはありません。どんなことでも「手順」というものがあり、順番にやっていけば少しずつできるようになります。

 

序章にあるこの筆者の彦坂泰人さんの言葉が、この本の性質を表してると思います。

たった126ページほどの本ですが、内容は非常に充実。
よくまとめられたなあと感動します。名著と言えるのではないでしょうか。

 

本書を読む前提として基本的な和声学などの知識は必要ですが、これからオーケストラのアレンジを学びたいという人には是非読んでほしいです。

DAWや譜面作成ソフトで実際に打ち込みながら学習していくと良いと思います。