AbbeyRoad Drummerでリアルなドラムサウンドを作る

KOMPLETE 10 ULTIMATEに収録されている生ドラム系の音源は以前のこちらの記事で書いた通りで、生ドラム系のメインはAbbeyRoad Drummerシリーズです。

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使いやすく音質も良い優れた製品で、普通に打ち込んでもそれなりにクオリティの高いドラムサウンドを鳴らしてくれますが、さらに一手間加えることで本当に人間が演奏しているようなニュアンスを付加することができます。

 

AbbeyRoad Drummerには人間らしい心地よい揺れのあるリズムを演出するヒューマナイズ系の機能も装備されていますが、今回ご紹介するのは打ち込みそのもののテクニックです。
ヒューマナイズの機能と合わせて使うことで、より人力っぽいドラムサウンドが作れます。

ハイハットの打ち込み

ドラマーの手の動きを理解する

ハイハットを打ち込む際のキモは、人間が実際に演奏する際の手の動きを意識することです。
まあ、手の動きを意識するっていうのはハイハットに限らずなんですが、特にハイハットは大事で、これが出来てないと一気に打ち込み感が加速します。

 

基本的に、ハイハットはアップストロークとダウンストロークの繰り返しで演奏されます。
もちろんリズム形式や演奏者の意図により変わってくるので絶対的なものではないですが、
普通の8ビートを叩くときはアップとダウンが交互にくるのが人間工学的にも自然な叩き方です。

ダウンはエッジ、アップはボウをヒットする

次の映像はハイハットのアップストロークとダウンストロークの解説です。
直線的な叩き方の後にアップダウンストロークを用いた奏法。

 

 

ダウンはスティックの腹でハイハットのエッジを、アップでスティックのチップでハイハットの上面の平らな部分(ボウと呼びます)をヒットしているのが分かります。
叩く場所が違うと、当然サウンドも変わりますので、DAWへの打ち込みでそれを考慮してあげる必要があるのです。

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実際の打ち込み方

AbbeyRoad Drummerに配置されているハイハットの音色は、デフォルトの状態だと次の位置になります。

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この中で、ハイハットのアップダウンストロークを想定した音色はF#3G#3です。
F#3→ハイハットのボウをスティックのチップで叩いたサウンド(アップストローク)
G#3→ハイハットのエッジをスティックの腹で叩いたサウンド(ダウンストローク)

8ビートにおけるハイハットワークは、通常はダウンストロークから入るので、DAWのピアノロールへ打ち込む際はG#3F#3のノートを交互に配置します。
F#3のベロシティはG#3よりも弱くするというのが大きなポイントです。
実際のドラマーの力加減をシミュレートするということです。

実際に打ち込んだピアノロール画面

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補足

F#1はクローズドハイハットの音色です。
この音色だけでもベロシティの強弱でアップダウンストロークっぽく再現することも可能ですが、ハイハットのペダルを常に強く踏み込んだようなサウンドになります。
好みで使い分ければいいのですが、より人間っぽいドラムを目指すのであれば、上記に記したような打ち込み方が効果的だと思います。