作曲や音楽の理論についてちゃんと学んでおこうと思って、数ある関連書籍の中から一番内容が充実して読みやすそうな本を1冊か2冊買ってきて勉強を始めたことがあります。
当時の僕はギターの主要なコード押さえ方は大体覚えていたくらいで、具体的に「CM7」「Eaug」といったコードがどういう音の並び方をしてるのかは殆ど知りませんでした。

 

買った本を読み始めたは良いものの、少し難しくなって躓いてしまうと、そこから先へ全く進めなくなりました。
ダイアトニックコードの4和音で意味が解らなくなったのを覚えています。

 

「キーがCの場合、4和音のダイアトニックコードがCM7,Dm7,Em7,F7,G7,Am7,Bm7(♭5)って書いてあるけど、どうしてM7とm7が混じってるの?どういう理屈なの?」

 

この答えが解るまでには数ヶ月かかりました。
躓いて読み進めることが出来なくなった本を放置してしばらく経ってから、別の理論の本を読んだ時に「あー、そういうことだったのか!」と答えにたどり着いたんです(答えは後述)。

 

何が言いたいかというと、本っていうのは基本的にはひとりの著者がその人の視点で書いているわけです。
音楽理論の本もその著者の視点で説明されているのですが、同じ理論を他の人に説明させると、視点が違うので説明の仕方も違ってたりするんですね。
物の見え方は人によって異なるということもありますし、ひとつの事を色んな角度から眺めてみて初めて全体像が明確に見えてくるということは音楽理論にも当てはまると僕は思います。逆に言うと、1冊の本を読んだだけで理解したつもりになっている危険性もあるということです。
同じような内容の本を複数読むことで、ひとつの事柄を複数の著者の視点で理解することになるので、興味があって勉強したい分野の本は片っぱしから読んでみるのが効果的です。

 

※追記

池上彰さんはご存知ですよね。
テレビなどでもおなじみのジャーナリストです。
この記事を書いた数日後に読んだ雑誌「プレジデント」で、まさにこの記事に関連するような池上彰さんの言葉が載っていたのでご紹介します。

 

以下、「プレジデント」2015.9.14号より抜粋

関連本をとにかくありったけ買う。
それを片っぱしから読んでいくと、原典というか、本当にしっかりした”教科書的な本”に出会うんです。
他の本はすべてその本を参考に書かれていることがわかる。
孫引きみたいな本はどうでもよくて、教科書的なタネ本を2〜3冊、それさえちゃんと読めば、全体がわかるということに気づきました。
立花隆さんも同じことをおしゃっていました。
「全部買ってきて片っぱしから読むと、教科書のような本に当たるから、それを精読する」と。
そのうち、どの本が教科書的な本かは嗅覚でわかるようになるのですが、そこに至るまでは、とりあえず全部読むしかありません。

 

上の答え

M7(メジャーセブンス)とm7(マイナーセブンス)はそもそも単純に対となるものではない。
簡略化して説明すると、M7はルートから長7度の音程を指す。
Mは長の意味。
対してm7のmは短3度のことであり、7はそれ単体で短7度を意味する。

これらは言葉で説明するよりも、表やイラストで説明した方がはるかに解りやすいので、少しずつ詳しい記事を書いていくつもりです。