DAWを使ってループ音源やワンショット音源などを切り貼りして音楽を作ることに、ある種の罪悪感を感じてました。

「音楽は自分の創造性から作り出すもの」
「既にあるものを組み合わせるなんて作曲とは言えない」

こう考えるのはおそらく僕だけじゃないと思うんです。
沢山音楽を聴いて、色んな経験をして、それらの膨大なインプットを自分なりに昇華して作曲という形でアウトプットする。

誰かがクリエイトしたループ音源などの既存の物をエディットして作った曲を、さも「僕のオリジナル曲です!」と言うのは何か違うなと思ってました。

が、最近考えが変わりました。

創造とは組み合わせ作業とも言える

自分で考えたつもりのギターリフやコード進行、メロディなどは、結局のところ自分が過去に聴いてきた音楽の模倣であることが少なからずあるわけです。

そこにある創造性は乱暴に言ってしまえば「組み合わせのセンス」がほとんどをしめてる気がします。

ロックミュージックが大きく進化した60年代70年代のアーティストの作品は、一見、何もないところからそれまでに存在しなかったような音楽を生み出したように見えますが、音楽というカテゴリーを超えてもっと大きな視点で見てみると、既存の何かと何かを組み合わせて新しい音楽を生み出してます。

要するに、音楽を含めて芸術とは「組み合わせの妙」であり、ループ音源を組み合わせて作るのも、自分で一から作曲するのも、根本的には同じなんじゃないかという考えに至りました。

ループ音源を組み合わせたりエディットするにも、それがどんな音色、リズム、メロディ、雰囲気などを持ってるのかを理解している必要があり、最終的にはセンスが重要になってきます。

ということで、ループ音源を駆使した曲作りも、立派な作曲活動であると思えるようになりました。

それまでは切り貼りで作曲することをバカにしてた部分があるのは否定しません。

実際やってみると一から作曲するのとはまた違った部分でセンスが必要だなと痛感しています。

センスといえば、以前こんな本を読みました。

センスは知識からはじまる

服のセンスが本当に良い人は、世の中にはどんな種類の服があるのかを俯瞰的に知ってるし、
何を着れば他人からどんな風な印象を持たれるのかも分かっていて、そういった色んなことを踏まえた上で、自分なりの着こなしをしてるように思います。

これを音楽に置き換えて考えてみると、好きなアーティストやジャンルの音楽だけではなくて、興味が無かった音楽も広く聴いてみて、その魅力を見出そうとする姿勢が大事なんじゃないでしょうか。

話はガラッと変わりましたが、結局はループ音源を駆使した作曲も十分に創造性が発揮できることであり、センスが問われるって話でした。