音楽制作者のあいだでとても話題になっているiZotopeの新しいプラグイン「Neutron」

iZotope – Neutron

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いろんな音楽系ブロガーさんが有用な記事を書かれてるので、今さら僕なんかがあえて触れる必要性は全く無いのですが、実際にデモを使ってみてその便利さに心を奪われつつも、まだ購入に至っていない理由なんぞを少し書いてみます。

Neutronが人気なわけ

NeutronはコンプやEQなどのエフェクトを内包したチャンネルストリップと呼ばれるタイプのプラグインですが、関心を集める理由になっている特徴的な機能が「Track Assistant」。

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この機能をオンにした状態で該当するトラックを再生すると、アルゴリズムが自動的に音源の解析をして、コンプ、EQ、エキサイターなどNeutronに備わっているエフェクトを最適化してくれるというもの。

解析中、、、、

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もちろんTrack Assistantが提案してくれた結果をそのまま使うのか、微調整するのか、あるいは不採用にするのかは最終的に人間の判断ということになります。

いくらTrack Assistantの提案がかなり的確だとは言っても、中の人は居ないわけですから、それがどんな感じの曲で、どういった音作りがマッチするのかなどということまでは考慮してくれませんよね。

僕がNeutronを買わない理由はここにあります。

ミックスが苦手なのにNeutronを買わない理由

頼りすぎるとスキルが身につかない気がする

ミックスが苦手な人にこそ向いてそうなNeutronですが、デメリットもあるんですよね。

ミックスが上手い人の場合は、要所要所でNeutronを活用すると作業時間の短縮につながったり、どうしてもしっくりいかない部分にTrack Assistantの解析結果を参考にしたりと、普通に便利な道具として使えると思うんです。

 

ただ、そうではない僕みたいな人間は、便利さにかまけて頼りすぎてしまいそうな気がします。

ある程度のエフェクト処理を自動的にやってくれるわけですから、その辺のミックス、音作りに関してのスキルが身につかないんじゃないかという怖さがあります。

 

「技術の発達で、従来人間がやってた作業を機械でもできるようになっていくんだよ。任せられるとこは任せないと、時代に取り残されちゃうよ。」

などという意見も分かるんですが、ミックス自体が楽曲の音楽的な個性を形成する大切な要素の一つでもあるので、できるだけ自分でコントロールしたいという思いが強いんですよね。

こういう考えも時代遅れになるのかもしれませんが。

ミックスの方向性はまったく考慮してくれない

あと、Neutronはチャンネルストリップなので、トラックごとの解析しかしません。

よって、楽曲全体の音量やパンなどのミックスバランスのことについては何にも考慮してくれません。

(みんな一度はやってみるんじゃないかしら。笑)

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仮にNeutronが一つ一つのトラックをパーフェクトに仕上げてくれたとしても、全部のトラックを合わせて鳴らしてみると音同士に変な干渉が発生してしまうことも考えられ、余計なおせっかい処理の後始末に労力をもっていかれることも考えられなくはないです。

その処理にもミックスの知識や経験が必要なのを考えても、ある程度の技術を身につけてから使うのが一番良いんじゃないかなと思います。

どんなジャンルの曲でも、ある程度自分の意図した音作りができるようになってから、こういうプラグインに手を出すのが良いかもしれませんね。

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ずっと使えるデモ版のAssistantをミックスの参考にする

そんなワケで、Neutronのデモを使ってはみたもののまだ購入していない僕ですが、なんとデモバージョンでもTrack Assistantは使えるんですよね。

「えっ!?」って感じですが、ミックスが苦手な僕にとってNeutronの目玉的機能が無料で使えるんですから非常にありがたいことです。

Track Assistantでトラック解析だけをして、その結果に習って手持ちのエフェクトを同じように処理すれば、手間はかかるけど製品版に近いとこまで追い込めるのでは。

(解析だけお願いして)

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(解析結果に自力で寄せていく)

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エフェクトの質感とかもあるから全く同じにはならないけど、かなり参考になるのではないでしょうか。

しかも、自分でコンプやEQなどのパラメーターを調整しないといけないので、横にアシスタントがついてる感あります。

実際に音の変化を確認しながらやることで、どこをどういじればどういう結果になるのかということも自然と覚えそう。

興味のある方は良かったら試してみてくださいね。