作曲は模倣から始まる

「芸術は模倣から」という言葉がありますよね。
これは作曲についても当てはまると思います。

いきなりオリジナル曲を作れる人もいるのかもしれませんが、たいていの人は自分のお気に入りの楽曲のコード進行をギターや鍵盤で弾いてみたり、構成を分析してみたりする時期があるんじゃないでしょうか。

ある程度作曲ができるレベルの人でも、こういった楽曲のアナライズは多かれ少なかれ日常的にやっていることでしょう。

そこで得られた知識を作曲に取り入れることで、インプット→アウトプットの流れが出来上がります。
これは作曲における模倣行為と言えますよね。

そしてそして、これは僕の考えですが、語弊を恐れずに言うならば、作曲は模倣であると言ってしまってもいいかもしれません。

それまでに蓄えた知識や方法論をパズルのように組み合わせることによって楽曲を作り上げる。その組み合わせ方によってオリジナリティが出てくるのだと思います。

パズルのピースとなる素材は膨大に存在するので、組み合わせ方も膨大です。
人間の顔のパーツの「目、鼻、口、眉」などは限られているのに、みんな違う顔をしてるのと一緒ですね(一定の確率で誰かにそっくりな人も居ますが)。

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一つの曲は膨大なパズルのピースから成り立っている。
この考え方を実際の曲作りに照らし合わせてみると、作曲の一つの方法論が浮かび上がります。

端的に言うと、楽曲というパズルゲームをピースを組み合わせて完成させる

このパズルゲームにはピースの組み合わせに絶対的な正解は無いので、そこは各個人のセンスとか好みになってしまいますが、作曲というものが掴みどころの無い漠然としたものに思えてた人には、くっきりとした実体が見えてくる方法論では無いでしょうか。

次に、具体的な作曲パズルの遊び方をご紹介します。

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作曲パズルの作り方とルール

それでは、作曲パズルの僕なりの作り方とルールを簡単に説明してみます。
インスト曲を作るという想定です。

 

集めるパズルのピースは主に次の通り。

  • 楽曲の構成(Aメロ、サビなどのセクション)
  • セクションごとのコード進行
  • イントロ、アウトロの形
  • 使用楽器とその使いどころ、奏法

それぞれのピースについて、以下に簡単に説明します。

楽曲の構成

Aメロ、Bメロといった楽曲を形作っている大枠のセクションです。
まずは暫定的にでも良いので、この大枠を先に決めた方が他のピースがはめ込みやすいです。

 

(セクション構成の例)
イントロ→A→B→A→B→エンディング

セクションごとのコード進行

コード進行に著作権はないので、作曲に慣れない習作段階のうちは既存の曲からまるまる拝借してきて勉強してみても良いと思います(面白みはあまりないですが)。

 

ただし、移調が出来るようになれば、お気に入りのピースを厳選して使う事ができます。

イントロ、アウトロの形

イントロとアウトロ(エンディング)は、特殊な形のピースになっている事が多いので、いろんなパターンをストックしておくと良いです。

使用楽器とその使いどころ、奏法

ギターのコード弾きのように曲中ずっと鳴っているものから、サビで初登場するもの、ここぞというときに一度しか出てこないものなど、使用する楽器の使いどころは様々。
また、ギターがアルペジオだったり、バイオリンがピチカートしか弾かなかったりなど、奏法も限定的な場合があります。

楽器の使いどころとその奏法を明確に紐付けしておくとわかりやすいです。

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作曲パズルの素材となるピースの集め方

話が前後してしまいますが、曲のピースをどこから集めてくるかについてです。
いろいろなやり方が考えられますが、一番シンプルだと思う方法をひとつ。

 

まず前提として、作曲パズルのピースを集めるには当然ながら沢山の曲を聴く必要があります。
アップル・ミュージックがすごく便利です。
曲を聴きながらピースを拾っていくので、それを書き留めるためのノートを用意します。

 

多くの曲を聴いていると、違う曲なんだけどどことなく似たような印象を受ける曲が出てくるはずです。
それらの曲をひとつにまとめてタイトルをつけておきます。

 

タイトル名はその曲から自分が受ける印象をそのまま付けると良いでしょう。

  • 友達との楽しい会話
  • ミステリアスな夜
  • 今そこにある危機

など、風景や感情を表すタイトルをつけるのがコツ。
「ファンキーなロック」みたいな、曲の形そのものを表すタイトルはあまり意味ないかも。
アップル・ミュージックならばプレイリスト機能が超便利ですね。

 

曲が集まったなら、上記したパズルのピースをタイトルごとに抽出して、ノートに書き留めます。文字としてわかりやすく書き留めるためには、ある程度の音楽の理論や言葉が必要となるはず。

ここで必要となるくらいの音楽理論は必須レベルのものばかりなので、この際に勉強しちゃいましょう。

まとめ

パズルのピースが揃ったら、あとは組み合わせるだけです。
お気に入りの組み合わせができるまで何パターンか試してみましょう。

ここで紹介した作曲法は別に裏技とか邪道なものではなく、ほとんどの作曲家の人は意図的であれ無意識であれ、似たような方法論を使っているんじゃないでしょうか。