以前にも書いた少女漫画「イティハーサ」を読み終わりました。単行本全15巻しかないけど、スローペースで読んでたので時間かかった。

感想としてはイティハーサはとんでもなく壮大で、いい意味で掴みどころがないと言うか、とにかく興味深い作品でした。

善と悪、平和と混乱、自我と神。全てがあって世界は調和する

イティハーサは一筋縄ではいかない作品で、正直感想を言えと言われても「なんか難しいけど、めちゃめちゃスゴいのは分かる」くらいし言えません。

 

テーマ自体がすごく人間的で深いし、何が正しくて何が間違ってるのか、自分が物語に出てくる人物たちの立場だったとしたらどういう風に考えてどういう行動をとるかを考えると、自信を持って答えを出せる人はなかなかいないと思うんですよね。

 

イティハーサ自体は1987年から少女漫画雑誌で連載が始まった作品ですが、近年のイスラム国のテロや人質事件にもそのまま当てはまりそうな、人類普遍のテーマが描かれています。

 

誰もが幸せに暮らせる平和な世界。争いの絶えない混乱した世界。どちらか一方に偏ってしまうと人類は滅んでしまう。善なる者も悪なる者も、それぞれが自身にとって正しいと思う選択をしている。

 

こうやって書くとおかしなことを言ってるように思うかもしれませんが、ひとたびイティハーサの世界に思いをはせると、答えを出せなくて頭を抱え込んでしまうんですよ。そもそも答えなんで出ないし、無いのかもしれません。

イティハーサから学んだこと

イティハーサの物語の最初の方は、善と悪がハッキリ分かれています。悪人は悪人だし、善人は善人。勧善懲悪的なストーリーかと思いきや、物語が進むにつれて絶対的に正しい行動をしているヤツなんて存在してないことが解ってきます。

 

ヒロイン的なキャラクターなんて、要するに二重人格ですからね。ひとつの肉体に宿ってしまった「ヨウコ」「トオコ」のふたつの心の葛藤がイティハーサの大きな鍵となります。

 

イティハーサを読んで感じたことは、この世界にはどこまでいっても絶対的に正しいことなんて存在しないんじゃないかということ。

 

もちろん、それぞれの人間の中での正しいことや間違っていることはあるでしょうが、どう考えても世界の誰もが納得できる正しい答えなんてないですよね(よく考えたら当たり前ですけど)。

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絶対的な正解なんてないのだから、好きなようにやればいい

世界とか宇宙とかで話すとスケールが大きすぎて手に負えないですが、そんな大きな視点じゃなくても、例えば僕たちが何か次の行動を起こすとき「これは間違ってるかもしれない」とか「適当なこと言うなよって批判されたらどうしよう」みたいな不安にかられて動きがストップしてしまうことがありますよね。

 

でも、「絶対的な正解なんて無いんだ」って分かれば、もっと楽に行動できるはず。なんだってそう。「こうであるべき」「どこかに絶対的な正解がある」という固定観念があればあるほど人間は動けなくなってしまうのではないでしょうか?

 

ミュージシャンとはこうあるべきだとか、男とは女とはこうあるべきだとか、そういった型にハマった思い込みをしていると、いくら人より素質があっても行動できずに成果が出せなくなってしまいます。型にハマってる自分に違和感を持っている人は、何かを成し遂げる素質がある人だと僕は思います。

 

なんの疑いもなく一般大衆的な型にハマった人生を送っている人は、言い方は悪いですけど”凡人”なんですよね。凡人には出せない結果を出したければ非凡になるしかない。

 

非凡って言っても、そんな突拍子もないことしなくても非凡になれます。いわゆる日本的な常識という枠から少しだけつま先を出すだけでも、日本においてはおそらく非凡になれる。

批判してくる本人も間違ってるから気にしなくていい

何かしらの行動をして誰かに批判を受けても気にしなくていいです。だって、批判してきた本人も少なからず間違ってるんですよ。仮にあなたが誰かの行動や発言を批判したとして、それが絶対的に正しくて正義であるといえますかってことです。

 

というか、別に大学の教授じゃないんだから、行動や発言が正しいものである必要なんてないんですよね。かの有名な経営学者のピーター・ドラッカーは、人に教えるためではなく、自分が学ぶために大学で教鞭をとってたそうです。

 

どういうことかというと、自分が現時点で学んでいることや考えていることをより深く学ぶために、学生に教えるという形でアウトプットしていたということです。ドラッカーでさえ自分の中で不確定なことを学生に教えてたのだから、僕らはもっと適当でいいんですよ。笑

 

例えばブログで何かを発信する場合、それが正しいか正しくないかということは置いといて、自分の中で出た暫定的な答えを書いていけばいいんですね。正しいことを伝えないといけないって気負いすぎると永遠に何も発信できなくなります。

 

作曲だってそうで、僕なんかまだ初心者に毛が生えた程度の見習いもいいとこですが、作ったBGMを世に出していると少しずつニコニ・コモンズで使ってもらったり、オーディオストックで何曲か買ってもらったり、作曲依頼を頂いたりするんですね。

 

完璧じゃなくても良いんです。もちろん、現時点で最高だと言えるところは目指すべきですが、完璧を目指すと永遠に発表できません。というか、僕なんかが凄いなあって思ってる人でさえ、自分の作品に100%満足はしてないはず。

 

何かを伝える場合も、正解を教えようとするのではなくて、ドラッカーみたいに自分が学んだことや考えを誰かと共有するというスタンスでいると気負いが無くなるのでおすすめです。批判したり文句を言ってくるやつはキリンのウンコだとでも思っていればいいです。

まとめ

そんなわけで妙に長くなりましたが、イティハーサの凄さがお分かりいただけたでしょうか?色々書いたけど深すぎてよく分かってないのが正直なところ。笑
あ、単純にエンターテイメントとしても楽しめますよ。

 

一度考え出すと思考が木の枝のように広がっていろんな気づきが得られると思います。興味のある方はぜひ読んでみてください。KindleのUnlimitedの読み放題対象作品です。